アンビエントにして静謐。ECMらしいと言えば,ECMらしいBjörn Meyerのソロ作。
"Provenance" Björn Meyer (ECM)
Nik Bärtsch's Roninにも参加していたBjörn MeyerがECMからソロ作をリリースするということからして,普通のサウンドにはなる訳がない(笑)。なんてったって,多重録音を含むベース・ソロのアルバムである。普通,こういうアルバムは作れない。それを作ってしまうのがECMの凄いところである。
ベース・ソロのアルバムと言えば,大概のリスナーは身構えてしまうだろうが,このアルバムは比較的聞き易いサウンドになっていると思う。それは主題にも書いたが,アンビエントな感覚が強く,環境に同化できる音楽となっているからである。私にとっては,このアルバムは大音量でのプレイバックは不要というタイプの音楽であり,むしろ小音量で延々流し続けることが適当というように思える。こじゃれたバーでこういうのがプレイバックされていれば,即OKと思ってしまうだろう。それもNYCのイースト・ヴィレッジ辺りで(笑)。
そうしたタイプの音楽であるから,本作を評価をすることにどれぐらいの意義があるかというと疑問な部分もあるのだが,これは想定以上にいいと思えた。エンジニアは最近ECMでの仕事も多いStefano Amerioであるが,エレクトリック・ベースを録音させてもちゃんと仕事しているねぇってことと,この残響にははまる人ははまるだろうな。星★★★★。
Recorded in August 2016
Personnel: Björn Meyer(b)
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6弦エレクトリックベース(1弦分高い音域が出る)を使った、多重録音もありの演奏という事で、普通のベースに比べて音域が広いので、聴きやすさがさらに出ているという感じです。4曲目以外は、おっとりした曲中心というのもいい感じですね。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2017年9月24日 (日) 13時25分
910さん,こんにちは。TBありがとうございます。
おっしゃる通り,ベース・ソロから想像される音とは音場が違うという感じで,聞き易さは間違いなくありますよね。私としては意外ながらも楽しめるアルバムだったと思います。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年9月24日 (日) 15時12分
閣下、トラバをありがとうございました。m(_ _)m
残響を効かせ、ミニマルなフレーズを繰り返しながら、1音1音を大事に響かせる幻想的な世界でした。
とっても、静かな心落ち着く夜の音風景でしたね。
投稿: Suzuck | 2017年10月10日 (火) 12時56分
Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございます。
そうですねぇ。こういう音楽をどういう人が聞くのかは興味深いですが,ご同慶の至りってことで...(笑)。いずれにしても,ベース・ソロという枠を越えたこれは立派な環境音楽だと思いました。いいですよねぇ。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年10月11日 (水) 21時42分