Yesの踏み絵アルバム,としか言いようがない。
実家に置いてあったこのCDを聞いて,改めて感じたことを書いておきたい。前々から思ってはいたことだが,これはYesの看板を掲げながら,Yesらしさは皆無と言ってもよい。よって,長年のYesファンにとってはほとんど踏み絵のようなアルバムである。
もはやインダストリアル・ロック化したサウンドの中で,Yesらしさを感じさせるのは,Jon Andersonの声だけと言ってもよい。サウンド的には結構カッコいいと思っても,これがプログレかと言われれば,Noと言わざるを得ない。これはTrevor Rabin Band Featuring Jon Andersonであって,プログレでも何でもないのである。
そういうこともあって,このアルバムが実家に置きっ放しになっているのも仕方ないというところであるが,前作"90125"ではそこはかとなく残っていたプログレ的な部分がここまでなくなってしまうことには,リリース当時驚かされたものだ。結局このアルバムに残っているのは,その違和感だと言ってしまおう。
Yesの音楽だと思わなければ許せるものの,これならYesである必要は全くない。そう思わざるをえない一作。星★★。
Personnel: Jon Anderson(vo), Trevor Rabin(g,key,vo), Tony Kaye(key, org), Chris Squire(b, vo), Alan White(do, perc) with horn
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コメント
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このBig Generatorがリリースされた当時、日本ツアーが組まれ、横浜文化体育館まで足を延ばしました。
アルバムは事前に聴いていたものの、結局何だこれはと疑問ばかり浮かんできてライブ自体を楽しむことがまったく出来ませんでした。
これを境にジャズに走ることになりましたが、いま振り返ると腐れ縁のYESと別れるタイミングとしては、ちょうどよかったですね。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2017年8月16日 (水) 01時03分
奇天烈音楽士さん,おはようございます。
横浜文体ですか。私もいました。私は音楽もそうですが,Tony Kayeでは無理だと思ってました。私はその後も腐れ縁を切れず,在米中には8人YesをMadison Square Gardenに見に行って,"Awaken"を聞きながら感慨にふけってました(笑)。結局好きなんですが,さすがに最近のはもう聞いてませんよ(爆)。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年8月16日 (水) 10時47分