ラックに収めっぱなしだったClifford Jordan
"In the World" Clifford Jordan (Strata East)
CDもある程度保有枚数が増えてしまうと,どういう経緯で,あるいは何を思って買ったか全く記憶にないCDってのが出てきてしまうのは仕方がないことである。本作が紙ジャケでリリースされたのは2006年のことなので,随分と時間が経っているのだが,ラックに収まっていることさえ失念しかかっていたと言ってはこの作品に失礼か。
最近はCDの新譜を買うペースが以前に比べて劇的に落ちているのはApple Musicというサービスゆえであるが,逆にそれによって,温故知新モードが強まるという要素もある。つまり,棚には収まっていても,あまり最近聞いていないなぁというCDを取り出すことが多くなっているからである。最近の私のブログには「久々に聞いたXXX」みたいな記事が多いのはそういう理由もあるのだが,本作も紙ジャケ・ラック(笑)を見ていて,おぉ,そう言えば持ってたなぁなんてノリで取り出してきたのであった。
しかし,今回,改めて聞いてみて,何とも強烈なメンツではないか。Wynton KellyとDon Cherryが一緒に演奏していることの珍しさ。LPのB面ではDon CherryからKenny Dorhamにラッパがスイッチってのも凄いことであるが,よくぞ集めたこのメンツって感じである。これもClifford Jordanその人の人徳ってところかもしれない。
それにしても「ブラック・スピリチュアル」としか表現しようのないサウンドと言うべき全4曲。真っ黒けってのはこういう感じだよねぇ。こういう音楽は,ちまちましたボリュームで家で聞いているよりも,ジャズ喫茶で大音量で聞く方がいいと思える。メンツの中では,やはりDon Cherryが異色の存在であることは変わりなく,本人も自覚してか,合わせるところは合わせているが,自由に吹いているように感じられることも多いのが,やっぱりDon Cherry(笑)。聞いたのは何年振りかってことになるだろうが,久々に黒い音を満喫させてもらった。歴史に残る名盤の類ではないが,記憶には確実に残る演奏だと言ってよいと思う。星★★★★。
Recorded in Spring, 1969
Personnel: Clifford Jordan(ts), Don Cherry(tp), Kenny Dorham(tp), Julian Priester(tb), Wynton Kelly(p), Wilbur Ware(b), Richard Davis(b), Al Heath(ds), Roy Haynes(ds), Ed Blackwell(ds)
« 比較的コンベンショナルなDavid Murrayもよいねぇ。 | トップページ | Suzanne Vega:本作が出てからもう20年超か~。 »
「ジャズ(2017年の記事)」カテゴリの記事
- Peter Brötzmannの咆哮。たまりまへん。(2020.01.20)
- 2017年の回顧:音楽ージャズ編(2017.12.30)
- 前作は一体何だったんだと言いたくなる大西順子の新作(2017.12.26)
- Marc Copland:今年最後の新譜はこれだろうなぁ。(2017.12.27)
- 中年音楽狂のNY夜遊び日記:その4(最終回)(2017.12.18)
« 比較的コンベンショナルなDavid Murrayもよいねぇ。 | トップページ | Suzanne Vega:本作が出てからもう20年超か~。 »

































































コメント