ArtistShare盤を取り上げる前に,本家(笑)"Jim Hall Live!"
"Live!" Jim Hall (Horizon)
ArtistShareから本作の続編として"Live Vol.2-4"が再発されて,入手が比較的容易になったので,遅ればせながらそちらをゲットした私だが,そのライブの本家と言えるのがこのアルバムである。私はJim Hallのアルバムは結構聞いてきたつもりだが,このアルバムはなぜか縁がなかったので,今回ArtistShare盤の購入に併せて,結構な廉価で入手したものである。今頃になってこのアルバムを聞いてみて,改めてその素晴らしさを認識したので,ArtistShare盤について書く前に記事にしておきたい。
タイトルにはエクスクラメーション・マークが付いているが,はっきり言ってしまえば,びっくりするような演奏ではない。やっているのは全部スタンダード,編成もコンベンショナルなギター・トリオってことで,一聴すると地味にさえ聞こえる。しかし,ここで聞かれるJim Hallの歌心,そしてPat Methenyにさえ影響を及ぼしたフレージングが実に素晴らしい。私はJim Hallのコピーに挑んだことはないが,前にも書いたが,技を技と感じさせることなく,それでもよくよく聞くと結構凄いってのがこの人の音作りってことになると思う。
私はこれまでも何枚かJim Hallのライブ盤を聞いたことがある。Red Mitchellとのデュオ盤なんて渋さの極致みたいなところだが,トリオでいうと,全く同じ編成で録音された"Live in Tokyo"があるが,正直言って,本作の方がずっとよい出来と思える。それはお馴染みのスタンダードをやりながら,誰がどう聞いてもJim Hallの音楽に仕立てているところに感動すら覚えるからである。こういうアルバムを今まで未聴で過ごしてきた不明を恥じた。反省も込めて星★★★★★としてしまおう。
Recorded Live at Bourbon Street, Toronto in June 1975
Personnel: Jim Hall (g), Don Thompson (b), Terry Clarke (ds)
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