Steve Kuhnの夜にしか聞かないアルバム(笑)
"Jazz 'n (E) motion" Steve Kuhn (BMG France)
どう聞いても,これは朝や昼にフィットしないよなぁって音楽がある。このSteve Kuhnのソロ・アルバムなんてその最たるものだ。
これは90年代の後半にシリーズものの1枚としてリリースされたアルバムで,映画音楽をソロ・ピアノで演じるというものである。ほかにPaul BleyやAlan Jean Marrie等が出ているらしいが,それらは未聴だが,まぁ,Steve Kuhnを保有していれば私はそれでよい(きっぱり)。
90年代後半のリリースにもかかわらず,ここで演じられるのは基本的に古い映画音楽である。一番新しいのが1973年の"Last Tango in Paris"である。そして一番古いのがChaplinの"Smile"である。1曲だけSteve Kuhnのオリジナルがあるが,それは1977年に"Imaginary Film",即ち想像上の映画音楽として書かれたものであり,あくまでも例外である。
企画として安直だと言われればその通りである。しかし,Steve Kuhnのピアノにおけるロマンティシズムを感じるにはこういうアルバムがあってもいいと思うし,夜,世間が寝静まってからの時間帯に,一人静かに聞くには適切なのである。カクテル・ピアノ的に響くと言えば反論の余地はないが,それでもSteve Kuhnの弾く"Last Tango in Paris"ははまり過ぎだろう。たまらないのである。
もちろん,これをSteve Kuhnの最高傑作だなんて言うつもりもないが,ある意味,Steve Kuhnの異色作ながら,万人が「膝を抱えられる」(笑)として,この世界に浸ればいいと思う。実を言うと本作を聞いたのは,相当久しぶりだったのだが,やっぱり"Last Tango in Paris"にはまってしまった私。そのほかにも「夜千」やら,"Emily"やら,"Invitation"やらと食指が動く曲ばかりである。いいねぇ。そうは言ってもせいぜい星★★★★ってところだが。それでも大甘だな(爆)。
Recorded on June 15, 1997
Personnel: Steve Kuhn(p)
尚,ご参考までに,ここに収められている映画は次のようなもの。皆さん,何本知っているかなぁ?(笑)
"All American"(正確に言うと,これは映画ではなく,ブロードウェイ・ミュージカルのはず)
「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
「踊る大紐育」
「夜は千の眼を持つ」
「悪人と美女」
「卑怯者の勲章」
「質屋」
"Lady in the Dark"(日本未公開のはず)
"Invitation"(日本未公開のはず)
「モダン・タイムス」
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