"Signs of Life"と同じメンツでライブ同窓会。
"Signs Live!" Peter Bernstein(Smoke Sessions)
Peter BernsteinがCriss Crossレーベルに"Signs of Life"というアルバムを吹き込んだのは1994年12月のことであった。それから約20年経過した2015年1月に,アルバムと全く同じメンツが集ってライブを行った時の実況盤である。
録音当時,リーダーBernsteinは27歳,Brad Mehldau24歳,Christian McBride22歳,Gregory Hutchinson24歳という初々しいバンドが,20年を経て,それこそ音楽的な成長を遂げた姿を聞かせるのは何とも嬉しいことではないか。
Peter BernsteinとBrad Mehldauは"Signs of Life"前後にも共演する機会があり,最も古い音源は92年の"Somethin's Burnin'",新しいところでは2014年のJimmy Cobbの"The Original Mob"まで続いている。彼らはJimmy Cobbのバンド・メイトだったはずで,それが続いているというのは麗しき友情と言うべきか(笑)。
オリジナルの"Signs of Life"も久しく聞いていないので,単純な比較はできないが,比較的コンベンショナルなセッティングな中で,私にとってはBrad Mehldauがどういうソロを聞かせるかというところに関心が行ってしまうのは,彼のファン故しかたないことではあるが,ここでもツボを押さえた魅力的なソロを随所で聞かせていて,私としては大満足である。そして,彼のリーダー・アルバムとは違うので,バッキングにも気を利かせて対応しているのが効いて取れ,やはり優秀なミュージシャンは,何をやっても優秀ということを改めて感じさせられる。
収められているのは基本的にPeter Bernsteinのオリジナルであるが,それ以外で選ばれているのが,Thelonious Monkの3曲というのはやや意外な気もするが,違和感なくプレイしている。Mehldauも"We See"では,ややMonk的(と言っても,大してMonkっぽくないのだが...。笑)なソロもやっていて,へぇ~と思ってしまうが,それも珍しいってことで。
2枚組で,各々が70分を越える収録時間で,正直お腹いっぱいになってしまうが,それでもこのメンツが,改めて集い,これだけの演奏を聞かせたことは,このときNYCの会場にいたオーディエンスにとって,実にラッキーだったと思う。星★★★★☆。
Recorded Live at Jazz at Lincoln Center on January 4, 2015
Personnel: Peter Bernstein(g), Brad Mehldau(p), Christian McBride(b), Gregory Hutchinson(ds)
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ピーター・バーンスタインがメインなので、割とオーソドックスな感じでしたが、このメンバーでやるといいですね。153分(だったかな?)楽しんで聴けました。まさか’15年にこのメンバーで再び集まってライヴをやるとは思わなかったです。
TBさせていただきます。何度かトライして、入ったようです。
投稿: 910 | 2017年8月 6日 (日) 23時56分
910さん,こんばんは。TBありがとうございます。最近TBの相性悪いですよね。なんでなんでしょうか?
それはさておき,2時間半近くの演奏にはお腹一杯って気もしますが,やはりこのメンツだけに素晴らしい安定感を示していますね。確かにコンベンショナルでオーソドックスな響きが強いですが,たまにはこういうのもいいと思います。
ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年8月 8日 (火) 23時38分