Enrico Pieranunzi入りMads Vinding Trioの未発表ライブ現る。これは悪いわけない。
"Yesterdays: Mads Vinding Trio Live in Copenhagen 1997" Mads Vinding / Enrico Pieranunzi / Alex Riel (Stunt)
このアルバムのリリースが発表された時,絶対これは悪くないはずだと思ったのは,きっと私だけではないはずである。Enrico Pieranunziのファンであれば,彼が同じメンツで吹き込んだMads Vindingの"The Kingdom"は,Pieranunziのトリオ・アルバムでもファンが多い傑作だからだ。かく言う私も,Pieranunziが2013年に来日した時に,サインをもらうために持参した何枚かのアルバムには"The Kingdom"が含まれていた。それにしても,それももう4年近く前のことである。光陰矢の如し。
そんなトリオが"The Kingdom"をリリースしたのが1997年のはずで,その同年,同メンツでライブ・レコーディングの模様が残っていたということは全く幸運だったと思わざるをえないし,冒頭のタイトル・トラック"Yesterdays"からこっちの思っているサウンドが響きだせば,それだけで「くぅ~っ」となってしまった私であった。
Enrico Pieranunziはその後も精力的に活動はしているが,やはりピアノ・トリオ・フォーマットによる演奏には魅かれるものが多い。しかし,多作な人だけにアルバムは玉石混交という感じがしないわけではないが,それでも"The Kingdom"があっただけに,このアルバムは期待させる部分が大きかったし,ちゃんとその期待に応えてくれるところが,ファンとしては非常に嬉しいのである。
レパートリーはスタンダードを中心に,Gary Peacockが"Tales of Another"でやっていた"Vignette",そしてPieranunziの美しいオリジナル"A Nameless Date"という選曲もファンは落涙必至であろう。
とにかく,Pieranunziのピアノのよさが十分に捉えられていると感じられる演奏の数々であり,私としては"The Kingdom"同様の満足が得られたと思っている。真剣に聞くもよし,聞き流すのもよし。様々なシチュエーションで,何度も聞きたくなるようなアルバムである。喜んで星★★★★★としてしまおう。Cotton Clubでのライブ後にサインをもらった"The Kingdom"の写真もアップしておこう。
Recorded Live at Copenhagen Jazzhouse on Novmeber 11, 1997
Personnel: Mads Vinding(b), Enrico Pieranunzi(p), Alex Riel(ds)
« 出張中に見た映画(17/6編):まずは"Hidden Figures"を挙げておこう。 | トップページ | 体力の限界。それでも地域経済に貢献する私(爆)。 »
「新譜」カテゴリの記事
- Chick Coreaの旭川でのソロ・ライブ音源が公開された。(2026.02.06)
- Joel Rossの新作はその名も"Gospel Music"。だが,典型的ゴスペルではない。(2026.02.07)
- Julian Lageの新作はまたもJoe Henryプロデュース。(2026.01.25)
- 今年最初の新譜はEnrico Pieranunzi。あの"Live in Paris"と同じメンツで悪いはずなし。(2026.01.05)
- 2025年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)(2025.12.28)
「ジャズ(2017年の記事)」カテゴリの記事
- Peter Brötzmannの咆哮。たまりまへん。(2020.01.20)
- 2017年の回顧:音楽ージャズ編(2017.12.30)
- 前作は一体何だったんだと言いたくなる大西順子の新作(2017.12.26)
- Marc Copland:今年最後の新譜はこれだろうなぁ。(2017.12.27)
- 中年音楽狂のNY夜遊び日記:その4(最終回)(2017.12.18)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Enrico Pieranunzi入りMads Vinding Trioの未発表ライブ現る。これは悪いわけない。:
» もう一つだけ YESTERDAYS / MADS VINDING [JAZZ最中]
ENRICO PIERANUNZIとALEX RIELと連名になっているけれど、MADS VINDING TRIO LIVE IN COPENHARGEN 1997とあるからマッズのアルバムでしょう。同じ年の3月にスタジオ録音さらた「THE KINGDOM」のライヴが今になってリリースされたわけで、大好きなこちらとしてはうれしい限りです。
エンリコが一番叙情的だったころかな、2曲目あふれるフレーズは時間をへても褪せることはありません。ヴィンディングとリールもライヴだからでしょうか、のびのびとイン... [続きを読む]
« 出張中に見た映画(17/6編):まずは"Hidden Figures"を挙げておこう。 | トップページ | 体力の限界。それでも地域経済に貢献する私(爆)。 »

































































コメント