ジョンアバの"Timeless",若い頃はJan Hammerに反応していた私。
"Timeless" John Abercrombie (ECM)
私が高校生の頃だったと思うが,このアルバムについて耳にしたことがあった。まだECMレーベルの音楽になんの関心もない頃だったが,それは偏に,本作に参加しているJan Hammerのおかげである。
私が高校生の頃と言えば,私はジャズを聞き始めた頃で,まだ聞いている音楽の主体はロックであり,Jeff Beckのアルバムにしびれている頃である。具体的には"Blow by Blow"であったり,"Wired"であるわけだが,音楽好きの友人たちと話していて,本作の話になったはずである。なんてたって,"Wired"に参加のJan Hammerが入ったギタリストのアルバムである。若者が気になるのも仕方ない。しかし,当然のことだが,リーダー,ジョンアバも,Jack DeJohnetteも知らない頃である。無知とはある意味恐ろしいねぇ。
そんな本作を実際に耳にするまでは,結構時間が掛かったはずで,多分,ジャズ喫茶でも聞いたことはなく,自分で買って初めて聞いた感じだったのではないか。改めて,今回聞いてみて,冒頭のJam Hammerオリジナルの"Lungs"の冒頭こそは激しくやっているが,サウンド的にはそんな強烈ってわけではない。しかも,そうは言っても編成が編成だけに,少々時代を感じさせる部分があるのは事実である。特にジョンアバのギターのサウンドは,70年代っぽい音になっているのは,今となってはご愛敬。
本作が,ジョンアバにとってのECMでの初リーダー作(キャリア上もかもしれない...)のはずだが,それ以来40年以上,ECMの専属みたいになっているのだから,よほど総帥,Manfred Eicherに気に入られているんだと思う。まぁ,ここで披露されるジョンアバのオリジナルを聞けば,そういうのもうなずけるってところだろう。星★★★★。
Recorded on June 21 & 22, 1974
Personnel: John Abercrombie(g), Jan Hammer(org, synth, p), Jack DeJohnette(ds)
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ECMの初期の方のアルバムって、未CD化のものは聴いてませんけれど、けっこう印象が強いアルバムが多かったように感じます。このアルバムもその一つで、最近聴いてなくても、演奏の雰囲気がよみがえります。やはりメンバーがメンバーなので、ロックっぽかった印象はありました。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2017年5月 2日 (火) 10時38分
910さん,続けてこんばんは。こちらもTBありがとうございます。
このアルバムはロック的なフレイヴァーを持っていますが,そうでない曲もあって,なんだかんだ言っても,色々なタイプの曲が揃っていますね。最近ではこういうタイプの音はあまりないと思いますが,本作を聞いていると,ECMに歴史ありって感じがしますね。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年5月 2日 (火) 23時20分