これも久しぶりのPaul Chambers
"Paul Chambers Quintet" Paul Chambers(Blue Note)
昨日,Oscar Pettifordを取り上げたので,その勢いで(笑)Paul Chambersである。Paul Chambersと言えば,私がジャズを聞き始めた最初期に"Bass on Top"を購入したこともあって,"Bass on Top"は結構な回数を聞いている。しかし,中古でゲットし,一軍の棚に収まっている本作については,そんなにプレイバックの機会が多いわけではない。しかし,久々に聞いてみて,ジャズの快楽ってこういう感じだよなぁなんて思っていた私である。
"Bass on Top"はPaul Chambersの代表作とは思うが,本作はDonald ByrdとClifford Jordanの2管が加わることにより,"Bass on Top"よりもBlue Noteレーベル的なサウンドになっていると言ってよい。また,ここでは,アルコ・ソロもあるものの,どちらかと言えば,ピチカート主体で野太い音を聞かせるPaul Chambersのベースが楽しめる。
プログラムとしても,スタンダード2曲,Paul Chambersのオリジナル2曲にBenny Golsonの2曲を加えるという魅力的なもの。演奏は快調そのものであり,突飛なところはないとしても,ジャズってのはこういうもんだと言いたくなるような演奏が収められている。
また,本作にはTommy FlanaganとElvin Jonesという,当時のJ.J. Johnson Quintetの同僚二人が参加していることのポイントが高いが,Flanaganの安定感抜群のピアノに,Elvin Jonesのスティックもブラシも素晴らしいドラミングを聞かされては,心地よさが更に増すと言ってもよい。ElvinとしてはFlanaganの"Overseas",あるいはJ.J.の"Dial J.J.5"とほぼ同時期の演奏と言えるだろうが,Coltraneとの演奏よりは抑制されてはいるものの,演奏をドライブさせる推進力は見事なものである。録音当時,Elvinは29歳だったので,若手ってわけではないが,既に完成されていることは言うまでもない。
いずれにしても,このBlue Noteらしさに溢れた演奏を聞いていて,本当に心地よさを覚えていた私である。こういう演奏を聞いて,嫌いだって人はいないだろうとさえ思ってしまうような作品。星★★★★☆。
こういうことだから,ちゃんと手持ちのアルバムは機会を見つけて聞かねばならんということを改めて感じさせてもらった。
Recorded on May 19, 1957
Personnel: Paul Chambers(b), Donald Byrd(tp), Cliff Jordan(ts), Tommy Flanagan(p), Elvin Jones(ds)
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