Ondřej Štveráček参加のNajponkのライブ盤。よくやるわ。
"Live at the Offece Vol.4" Najponk Trio & Tenor Titans (Gats Production)
私を含めた一部の好き者(爆)が,ジャズ界の「おんどれ君」と呼ぶOndřej Štveráčekであるが,本人のWebサイトでも,音を聞いても,Coltrane愛が炸裂するこのテナー奏者には,固定的リスナーが私の周りに少なくとも3人(笑)はいる。しかし,彼のアルバムは入手がなかなか大変なのがやっかいで,日本に入ってくることが少ない。なので,私は直接本人やチェコのショップに発注しているのだが,今回のアルバムは,いつもと違って,入手が容易だったのは助かる。しかも値段が安い。と思ったら,本作は日本のガッツ・プロダクションの制作ではないか。それがまずへぇ~であった。まぁ,そうは言っても,本作はおんどれ君以上に,日本で固定ファンが付いているであろうNajponkをリーダーとするセッションとして企画されたものと想像する。それでもおんどれ君に対する注目度が少しでも上がれば,それは決して悪いことではない。
アルバムの企画としては,タイトルからもわかるが,2テナーをフロントに据えた典型的ブローイング・セッションと言っていい。しかもやっている曲が,ブルーズやモードなんだから,そりゃあそうなるわ。それはそうなのだが,おんどれ君の日頃のライブに接することができないはるか日本のリスナーにとっては,あぁ,やっぱりこういう感じでやってんのねぇって感慨を覚えてしまうぐらい吹きまくるおんどれ君である。ここに収められているような演奏を眼前で繰り広げられたら,あまりの吹きっぷりに,「笑いながら」悶絶してしまうこと確実である(爆)。
そういう意味では満足度は高いとも言えるが,アルバムとしてはどうなのかねぇと思ってしまう部分もある。最後に"All Clean"のリハーサル・テイクを収録しているが,ソロの出来がよかったとしても,こういうのは「蛇足」と言ってもよいものだろう。
それでもおんどれ君のファンを納得させるには十分と思えるし,難しいことを言わず,彼らのブローイングを楽しんでいればいいということではあるが,これなら星★★★☆程度でよかろう。いずれにしても,日本制作でOndřej Štveráčekが参加したアルバムができるとは思っていなかっただけに,これは嬉しい「誤算」ではあったが,ちょっと制作の仕方が安直なんだよねぇ。ちょっと惜しいなぁ。
Recorded Live at the Office on October 2016
Personnel: Najponk(p), Ondřej Štveráček(ts),Osian Roberts(ts), Taras Voloschuk(b), Marek Urbanek(ds)
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