Micheal FormanekのEnja作にはWayne Krantzの名が...。
"Wide Open Spaces" Michael Formanek (Enja)
先日,Michael FormanekのECM作"Small Places"を取り上げて,どうもピンと来ない感じがしていた私だが,いろいろネットを徘徊してて,彼のEnjaのアルバムにWayne Krantzが参加していることを知り,どうしても聞きたくなってしまった。しかし,某サイトではとんでもない値段がついていて,何じゃそれはと思っていたのだが,eBayではお手頃価格で出ているではないか。価格の落差に驚きつつ,eBayで発注してゲットした私である。
私の関心事はほとんどWayne Krantzがこのアルバムが録音された90年当時,どういう演奏をしているかに尽きる。そもそもWayne KrantzとEnjaレーベルのつながりは結構深く,本人の初リーダー作"Signals"も同レーベルからであったし,Leni Sternとの共演作などもあった。"Signals"の録音は90年5~6月,本作はそれを更に数カ月遡るが,リーダー作録音に向けての素地は整っていたということかもしれない。まぁ,そうは言っても,キャリアとしてはまだ初期の頃のWayne Krantzである。その後のギター・サウンドとは異なり,まだまだ普通のプレイぶり(笑)である。
そして,Michael Formanekであるが,この頃から硬派な音楽である。そもそも編成が変わっているし,Greg Osbyが参加していることからしても軟弱になりようがない(爆)。冒頭の"Edge to Edge"からして,非常にスリリングなサウンドであり,大いに期待を持たせるが,あっという間に終わってしまう。そもそも全15曲で55分弱というのが,曲数が多い感覚があるが,最長でも9曲目"Home, at Home"で8分35秒である。そして,色々なタイプの曲が並んでおり,一種のコンセプト・アルバムのように捉えることも可能かもしれない。リーダーもライナーでは"Each piece is like another chapter, and what unifies them is a basic set of themes that comes from a kind of central place. All the music is connected to that in very vague ways."なんて言っているし。
そんなわけで,アルバムとしては,それなりに聞きどころはあるのだが,私としては"Edge to Edge"のような曲で押してもよかったのではないかと思う。更に,このアルバムにはヴァイオリンのMark Feldmanが参加しているが,私はFeldman抜きのクァルテットでも面白かったのではないかと思う。いずれにしても,Wayne Krantzの楽歴を振り返る上では,これはこれで聞いておいて損はないと思える作品。まぁ,全体評価としては星★★★☆ぐらいだろう。
Recorded on January 25 & 26,1990
Personnel: Michael Formanek(b), Greg Osby(as, ss), Wayne Krantz(g), Mark Feldman(vln), Jeff Hirshfield(ds)
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