Michael Formanekの"Small Places":これも買ってからほとんど聞いてなかったかもなぁ。
"Small Places" Michael Formanek (ECM)
Michael Formanekというベーシストは,Fred Herschとも共演しているので,比較的コンベンショナルなセッティングでも対応可能な人であるが,どちらかと言えば,ハイブラウなバンドでの演奏が多い印象が多い。このECMのアルバムでも,Tim Berne, Craig TabornにGerald Cleaverというかなり尖ったメンツであるから,音の方は推して知るべしであった(笑)。
大体,予想がついてしまうメンツということは,ちゃんとプレイバックしたのかどうかも記憶が曖昧な私だが,いずれにしても,久しぶりにプレイバックしてみて(初めてではないはずだ...),やっぱりねぇという音である。一言で言えば,ハイブラウ。フリーと伝統の狭間を行く音楽。曲は全てリーダーのオリジナル。
こういう音楽の難しいところは,違うアルバムでも,結構同じような演奏に出くわすことがあって,どれがどれだかわからなくなることである(苦笑)。ちゃんと聴き分けができるレベルまでちゃんと聴けよというお叱りを受けそうだが,やはり昔の音楽との接し方とは変わってしまったところがあり,よほどのことがないと,同じアルバムを何度もプレイバックするということは少ない。だから,このアルバムも,例えば,ほかのTim Berneのアルバムと同じように感じてしまうところもあるのが事実だ。
まぁ,こういう音楽もECMの特徴と言ってよいだろうが,その一方で,決して耳に優しい音楽ではないから,この手の音楽が好きなリスナーはさておき,一般のリスナーにはかなり厳しい音源だと言ってもよいだろう。告白してしまえば,私はこの記事を書くためにプレイバックしていて,途中で居眠りしてしまったのだが,よくこれで寝られるねという考え方と,眠りに誘う音楽という考え方のどちらを取るかで,リスナーの音楽的嗜好がわかるかもしれない(爆)。ということで,嫌いではないとしても,これはしょっちゅう聞きたくなるアルバムではないというのが正直なところ。星★★★☆。
尚,Gerald Cleaverが弾いているShruti Boxっていうのは,ドローン効果を生むための楽器らしい。初めて聞いたなぁ(笑)。
Recorded in December 2011
Personnel: Michael Formanek(b), Tim Berne(as), Craig Taborn(p), Gerald Cleaver(ds, shruti box)
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このアルバム、好みが分かれるでしょうね。やっぱり、リーダーのマイケル・フォーマネク自体があっち方面の人だし、ティム・バーンの影響が色濃く出ているサウンドだしという事で、個人的にはバーンは好きなのでいいのですが。ある意味ハードですね。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2017年5月10日 (水) 05時49分
910さん,こんばんは。返信が遅くなりました。TBありがとうございます。
まぁ,こういうサウンドは好き嫌いが分かれて当然だと思いますが,Tim Berneってどれを聞いても同じに聞こえてしまう駄耳の私としては,今回もそんなに入れ込めないって感じですかねぇ。これもECMですから,同じように愛すべきなのかもしれませんが,そうはいかないのが勝手なリスナーってことですね。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年5月11日 (木) 21時20分