Deodatoがオケと共演するという,いかにもな企画のアルバム
"Artistry" Deodato (MCA)
このブログにも何度か登場しているDeodatoである。私は彼のエレピが生み出すグルーブ感が好きなのだが,一昨年のどうしようもないライブを見せられて,今後は彼のアルバムはもうえぇわと思っている。そんな私でも,以前のアルバムまで手放す気はないのだが,そんな中で,中古でゲットしたまま,あまり聞いていないアルバムを取り出してきた。
これはCTIからMCAへ移籍後のアルバムだが,セントルイス交響楽団との共演ライブという,いかにもな企画のアルバム。Depdatoのアルバムは,ホーン・セクションは結構充実しているから,オケに期待されるのはストリングスってことになるだろうが,オケをフィーチャーした曲は"Farewell to a Friend"が準備されているが,ありがちな映画音楽,あるいはへなちょこなアダージェットのような響きで,別にこうしたサウンドを期待しているリスナーは多くないだろうと言いたくなる。まぁ,ライブ盤だから,こういうのもありってことだとは思うが,Deodato=グルーブだと思っている私のようなリスナーにとってはどうでもよい(きっぱり)。
だから,その次に"Super Strut"が演奏さえると,Deodatoかくあるべしと思ってしまうのである。クラシックのアダプテーションが多いDeodatoであるから,ここでも「なき王女のためのパヴァーヌ」もやっているが,そこでのストリングスの響きはよしとしても,オケと共演することによる相乗効果までは得られているとは到底言えない。セントルイス交響楽団と共演だから,"St. Louis Blues"もやっちゃいましたってのも,いかにも安易。
まぁ,そうは言いながら,Deodatoのサウンドは嫌いではないのだが,別にこれは持っていなくても問題なかろうと思える凡作と言ってよいだろう。正直言って,オケが邪魔なだけという,企画倒れ作。星★★☆。
Recorded Live at the Missisippi River Festival
Personnel: Eumir Deodato(key), John Tropea(g), John Giulino(b), Nick Remo(ds), Rubens Bassini(perc), John Eclert(tp), Larry Spencer(tp), Sam Burtis(tb), Robert Mintzer(fl, sax) with St. Louis Symphony Orchestra
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