これも引っ張り出してきた"The Golden Palominos"
"The Golden Palominos" (Celluloid)
これもクロゼットにしまったまま,なかなか聞かないアルバムである。本作は中古番屋でMaterialと一緒に買った(笑)ものである。Materialにしても,このGolden Palominosにしても,時代の徒花と言ってしまえば,その通りだが,1980年代ってのはこういうのが結構もてはやされたこともあったのである。今にして思えば,ちょっと笑ってしまうが。
このアルバムもMaterial同様,ファンクとフリー・ジャズの融合みたいな感じがするが,参加しているメンバーを見れば,さもありなんって感じである。ここでもBill Laswellが共同プロデュースを行っており,こういう音楽を仕切っていたのがLaswellであることがはっきりするわけだが,この音楽をジャズとして捉えることには抵抗のあるリスナーも多いだろうなぁ。
しかし,このアルバムの5曲目"Cookout"を聞いていると,これが明らかにHerbie Hancockの"Future Shock"で聞かれたスクラッチやリズム・フィギュア導入に向けての実験だったという気がしてくる。その一方,このアルバムが,ある一定の筋のリスナーに訴求するのは,Arto Lindsayの参加によるところが大きいと思う。私は,プロデューサーとしてのArto Lindsayは評価しているが,ミュージシャンとしては,ノイズをまき散らすよりも,Ambitioous Loversのような音楽の方が好きである。だが,やはり,Arto Lindsayのヘタウマ・ヴォーカルと,ノイジーなギターは個性を発揮していて,Material的ファンクに乗っかっても,別のグルーブを与える要因にはなっていると思う。
まぁ,しょっちゅう聞こうという気にはならないが,今を去ること,35年ほど前にはこういう音楽もあったのだということを改めて振り返るために,保有することには相応の意義はあるが,でも次に聞くのはいつになるのやら...(苦笑)。でもこういうのも結構好きなわたしもかなりの変態ってことで(爆)。星★★★★。それにしても,Slap HappyのPeter Blegvadがヴォーカル・コーチとしてクレジットされているのはどういうこと?(爆)
こうなったら,次は"Massacre"でも聞くか(笑)。
Personnel: Anton Fier(ds, perc, synth),Arto Lindsay(vo, g), Fred Frith(g, vln, vo), Nicky Skopeltis(g), Michael Beinhorn(synth, b-ds), Bill Laswell(b, p, turntable), Jamaaladeen Tacuma(b), David Moss(perc), John Zorn(as, cl, game calls), M.E. Miller(vo, turntable), Thi-Linh Le(vo), Roger Trilling(records)
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