Anders Bergcrantz:これを聞いたのは何年ぶりか?記憶にない(爆)。
"Live at Sweet Basil" Anders Bergcrantz Quintet (Dragon)
このブログにもよく書いているが,保有していることはわかっていても,全然聞いていないCDなんていくらでもある。だからあんたはアホなんだと家人の顰蹙を買うのは仕方ないとしても,よほどのことがないと,私はCDを処分することがないので,基本的にCDの数は増え続けるわけである。その一歩で,結構な数のアルバムはリッピングしているが,最近はApple Musicという便利なものがあるので,リッピングをすることも減ってしまった。そうした中で,リッピングすらしていないCDを聞く頻度は当然下がる。
このアルバムも保有していること自体は記憶しているが,クロゼットにしまい込んでいたので,聞く機会がほとんどなかったものであるが,久しぶりに引っ張り出して聞いてみた。少なくとも今の家に引っ越してからは一度も聞いたことはないはずである。だから,演奏は記憶の彼方である。このアルバムはまだカタログに残っているようなので,今でも入手は難しくはないようだが,私がこれを購入したのは,偏にメンツゆえのことであったはずだ。リズムがRichie BeirachとRon McClureのQuest組に,Adam Nussbaumという面々,そしてフロントには,Rick Margitzaが加わるのでは,リーダーのことを知らなくても気になる(笑)。そして,曲も,メンバのオリジナルに加え,"Invitation","Body And Soul",更には"Stella"なんかをやられては,やっぱり気になる。
このアルバムが録音されたのは今はなきSweet Basilである。私は大学の時に初めてこの店に行き,Gil Evans Orchestraを聞いたほか,在米中にもよく行ったものである。今にして思えば,雰囲気もよいいいクラブであった。このアルバムのブックレットの裏に,演奏時の写真が載っているので,そちらもスキャンしてアップするが,そうだったよねぇって感じの郷愁に浸る私である(苦笑)。
このアルバムが録音された時には,私はNYCに住んでいたので,このメンツであれば,行くことを考えてもよかったはずだが,どこかにスキーにでも行っていたのかもしれない。当時はインターネットもない時代であるから,クラブの情報はもっぱらVillage VoiceかNew York Timesで仕入れていた私だが,このライブに関しては,情報を見た記憶もない。
それはさておき,スウェーデン出身のリーダーが米国遠征して,こうしたメンツを集められるっていうのは素晴らしいことだが,演奏も相応のレベルには達していると思う。まぁ,これだけのメンツであるから,おかしなことになることはないと感じさせるが,ライブらしい「熱」を発散していて結構楽しんでしまった。こういうこともあるから,ちゃんと在庫もチェックしないといかんということだ。Sweet Basilというヴェニューの懐かしさも含めて星★★★★。
Recorded Live at Sweet Basil on February 19 & 20, 1992
Personnel: Anders Bergcrantz(tp), Rick Margitza(ts), Richard Beirach(p), Ron McClure(b), Adam Nussbaum(ds)
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