2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  
フォト
無料ブログはココログ

« Anders Bergcrantz:これを聞いたのは何年ぶりか?記憶にない(爆)。 | トップページ | これも引っ張り出してきた"The Golden Palominos" »

2017年4月18日 (火)

Allan Holdsworthを偲んで,彼の東京ライブを聞く。

"All Night Wrong" Allan Holdsworth (Sony→Favored Nations)

_20170417Allan Holdsworthが亡くなった。私が彼のライブをビルボードライブ東京で見たのが2014年9月30日のことだったが,その時,"Farewell Tour"と称していたので,ライブ活動からは引退するものと思っていた。しかし,今年の7月にはNYCのIridiumにAllan Holdsworth Band featuring Virgil Donati, Steve Hunt & Evan Marienで出演すると告知されていたので,ライブに復帰するんだと思っていた矢先の訃報である。

ビルボードで見た時も,ブログに記事をアップして「引退するほど腕は衰えていなかったが。とにかく指はよく広がっていたなぁ。」と書いている(記事はこちら)ぐらいで,演奏そのものはハードなままであった。そんなAllan Holdsworthの突然の訃報に接し,今日は別の記事をアップするつもりでストックしていたのだが,予定変更である。

日本にもファンの多かったAllan Holdsworthのことであるから,今日は彼を追悼するために,Holdsworthが公式には初めて吹き込んだライブ盤である本作をチョイスした。前にも書いたが,私はHoldsworthの熱心な聞き手だったとは言えないが,Bill BrufordやChad Wackermanのアルバム,あるいはU.K.や彼自身のアルバムで接してきてはいた。そんなHoldsworthのキャリア初のライブ盤が,亡くなった今となっては,日本で吹き込まれたことが非常に誇らしく思える。そして,いかにもAllan Holdsworthらしいフレーズ,音がこのアルバムには溢れている。とにかくよく指が動くものだと感心してしまうが,誰が聞いてもAllan Holdsworthとわかってしまう,まさに唯一無二の個性であったと言いたい。

私が彼のライブに接したのは前述のビルボードライブのみであったが,1度だけでもライブに接するチャンスがあったことを今はラッキーだったと思いたい。私は決して彼のいい聞き手ではなかったかもしれないが,それでもAllan Holdsworthが稀代のスタイリストであったということは理解しているつもりである。ライブへの復帰を決めながら,ステージに立たずに去ったAllan Holdsworth。惜しい人を亡くしたものである。

R.I.P.

Recorded Live at 六本木ピットイン on May 5, 2002

Personnel: Allan Holdsworth(g), Jimmy Johnson(b), Chad Wackerman(ds)

« Anders Bergcrantz:これを聞いたのは何年ぶりか?記憶にない(爆)。 | トップページ | これも引っ張り出してきた"The Golden Palominos" »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

ジャズ(2017年の記事)」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。

私にとって40数年来の憧れの存在でありギターアイドルだっただけに、さすがに昨日はどこか上の空で仕事にも身が入りませんでした。

間もなくリリースされるベスト盤が最後のお布施かなと冗談で言っていたら、本当に遺作になってしまうとは。

昨日から拙ブログへのアクセス数が急増しているのですが、こんな事態によって自分の記事が読まれることに対して戸惑いの念を抱いています。

自分の感情を客観的に語れるにはしばらく時間がかかりそうです。

少し迷いましたがTBお送りしました。

奇天烈音楽士さん,こんばんは。TBありがとうございます。

そうなんですね。今月までライブをやっていたということは,闘病の末ではなかったということでしょうし,7月のNYCのライブの告知もありましたから,まだまだいけると思っていたところの急逝だったんでしょうね。

私は,記事にも書いた通り,彼のいい聞き手ではなかったかもしれませんが,今日は移動時間の間,ずっとApple Musicで彼のアルバムを聞いていました。本当に惜しい人を亡くしたと思います。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

こんにちは。

このアルバム、奇天烈音楽士さんから聞いた話ですが、会場でエンジニアにセッティングを勝手に変えられてしまい、怒り飛ばしていたらしいですが、それでもライヴアルバムとしては素晴らしいですね。それでこのタイトルなのか、と推測させられましたが。今回、ブログアップされてないアルバムをまとめて6枚聴いて、ますます彼の音楽を好きになりました。追悼アルバムということになってしまいましたが、BOXセットをそれで急に買ったのも思い出です。

当方のブログアドレスは以下の通りです。
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2022/09/post-54a435.html

910さん,こんにちは。リンクございます。

>このアルバム、奇天烈音楽士さんから聞いた話ですが、会場でエンジニアにセッティングを勝手に変えられてしまい、怒り飛ばしていたらしいですが、それでもライヴアルバムとしては素晴らしいですね。

はい。ネットにも書いてありますが,本人がセットアップしていたものを変えられて,烈火のごとく怒ったってことです。そもそも「完全主義者」なので,基本的にライブの収録は認めなかったようですね。

>追悼アルバムということになってしまいましたが、BOXセットをそれで急に買ったのも思い出です。

私はそこまではいきませんでしたが,訃報に接した際はそれなりに偲んでましたね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Allan Holdsworthを偲んで,彼の東京ライブを聞く。:

» 【追悼】Allan Holdsworth亡くなる [奇天烈音楽館 Strange Kind of Music]
ギターマエストロ、Allan Holdsworthが4月16日に亡くなりました。享年70歳。娘さんのFBによれば本当に予期できなかった突然の死去だったようで、事実4月にはロサンゼルスでライブを行っています。先日亡くなったLarry Coryellもライブの翌日に急死したとのことで... [続きを読む]

« Anders Bergcrantz:これを聞いたのは何年ぶりか?記憶にない(爆)。 | トップページ | これも引っ張り出してきた"The Golden Palominos" »

2025年のおすすめ作