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2017年3月19日 (日)

アイスランドのピアニストが生み出す素晴らしく美しいピアノの響き

"Philip Glass Piano Works" Víkingur Ólafsson (Deutsche Grammophon)

_20170318先日,出掛けるついでにショップのクラシック売り場に行って,現代音楽のコーナーを漁っていたら(笑),ドイツ・グラモフォンからの名前も聞いたことのないピアニストのアルバムが目に入った。しかもPhilip Glassのピアノ曲集である。試聴はできないものかと,試聴機を探していたら,あった,あったということで,冒頭の1曲聞いただけで「買い」を決めたアルバムである。

Philip Glassと言えば,ミニマル・ミュージックと呼ばれることが多いが,ここではミニマル的ではありながら,美しいピアノ作品となっていて,私はMichael Nymanの作品,"The Piano(「ピアノ・レッスン」と言った方が通りがよいかもしれない)"を思い起こしていた。いずれにしても,疲弊した精神や肉体を癒す効果が非常に感じられる作品。

ここでピアノを弾くVíkingur Ólafssonはアイスランド出身の33歳のピアニストであるが,アイスランドという環境がこうした美しさに貢献しているように思えるのは,オスロのレインボー・スタジオで録音されたECMの作品の美しさみたいなものと同質のようにも感じられる。もちろん,Philip Glassが書いた曲がもともと美しいのだってのは事実だが,この清冽な響きはたまらないねぇ。

2曲にストリング・クァルテットが加わるが,これがまた素晴らしいアクセントになっていて,しばらく私はこのアルバムから離れられそうにない。そんな一作である。非常に気持ちいいので,星★★★★★としてしまおう。まじでたまらん。

Recorded on October 24 & 25, 2016

Personnel: Víkingur Ólafsson(p), Siggi String Quartet(on 7&13)

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コメント

これは!
たしかに、たまらん音楽ですね!
一曲目で即買いなさったのも、大いに頷けます!
僕も一曲目でコメントしてますし。
紹介してくださって、ありがとうございます!

大久保さん,こんばんは。

そうですよねぇ。冒頭からやられます。そしてしびれます。こういう出会いはどんなにあっても嬉しいものです。お気に召して幸いでした。

このアルバム、というかグラスのピアノ曲いいですね。ECM癖で冷たい音を思考するのですが、これは温かめ。そんなアルバムだと思うと、楽しめますね。
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2018/03/09/140128

kenさん,こんばんは。リンクありがとうございます。

なんと言いますか,私は某ショップでこのジャケを見て,1曲試聴して即購入しましたが,直観は間違ってなかったと思います。むしろ,ドイツ・グラモフォンからこういうアルバムが出たことを喜びたいですね。

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