Jakob Bro@Cotton Club参戦記
ここのところ,飲み会続きで体力がきつい中,あまり帰宅が遅くなってばかりだと家人の顰蹙を買う。そんな中でJakob BroのライブがCotton Clubで開催されると知り,行くかどうか,迷いに迷っていたのだが,Thomas Morgan~Joey Baronというトリオは,今回を逃すといつ聞けるか(見られるか)わかったものではないということで,参戦を決意したのがライブ前日。上述の通り,帰りが遅いと何を言われるかわからないので,今回は私には珍しく1stセットを聞きに行ってきた。
Jakob Broと言っても,知っている人は知っているだろうが,日本の知名度はまだまだと言ってよいだろう。なので,今回も集客の心配をしていたのだが,やはり入りはイマイチって感じで,大体5割の入りってところか。
そして繰り広げられた音楽は,CDで聞かれたものと印象は同じで,ある意味アンビエント的,環境音楽的な響きであった。しかし,Thomas Morganのベースは繊細でありながら,テクニックは確か,そしてJoey Baronはスティックだろうが,ブラシだろうが,マレットだろうが,平手打ちだろうがなんでもござれの状態で,こうした環境音楽的なサウンドに対しても的確,そして時にダイナミックにサポートする。そしてJakob Broのギター及びトリオの響きは「幽玄」という表現しか思いつかないようなものであった。しかし,一部ではスライドにエフェクターをかませて,ロック的なアプローチを見せるなど,アンビエントだけではないところを示した。とは言え,全体的に見れば,これは環境音楽的アプローチであることは間違いない。それが証拠に,私の周りには完全に熟睡していたオーディエンスが少なくとも3人はいた(笑)。
だが,心地よくまどろめる音楽はいい音楽だとも言えるわけで,音楽のタイプにしては,アンコールを求めるオーディエンスの反応はかなり熱いものがあり,結構受けていたと思えるのはよかった。だからこそ,1st終了後,2ndも続けて聞きたいと店員に話していた聴衆がいたということでもあるが,3者が一体となった非常にいい演奏だったと思う。
1stセットゆえ,サイン会があるかどうかは微妙かなと思っていたが,ちゃんとやってくれたので,ついでにJakob BroとThomas Morganと写真を撮影してもらった。いつも通り私の顔にはモザイクを掛けるが,Joey Baronは別テーブルでお知り合いとお話し中だったので,写真には写っていない。だが,話に割り込んでサインだけはしてもらった私である。こういうときは図々しさも大事である(きっぱり)。
それにしてもThomas Morgan,シャイなのかよくわからないが,内省的なベースはキャラそのものではないかと思えるほど物静かな感じの青年であった。いずれにしても,ECM(あるいはManfred Eicher)に重宝がられるのも当然のような音であったと言っておこう。
Live at Cotton Club on March 2, 2017
Personnel: Jakob Bro(g), Thomas Morgan(b), Joey Baron(ds)
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