出た!久々のRalph Townerのソロ・アルバム
"My Foolish Heart" Ralph Towner(ECM)
私が贔屓にしているミュージシャンは結構いるが,その中でもRalph Tonwerはトップ5に入れられるミュージシャンだと思っている。自分が多少ギターを弾くということもあるが,この人のギターの響きは私の琴線にいつも触れてくるのである。
そんなRalph Townerが久々に放つソロ・アルバムである。ソロ・アルバムは2006年リリースの"Time Line"以来であるから10年以上が経過している。まぁ,その間にもPaolo FresuとのデュオやWolfgang Muthspiel,Slava Grigoryanとのギター三重奏のようなアルバムがあったから,そんなに久しぶりって感じはしないのだが,それでも"Diary"やら"Solo Concert"のようなソロ作品を長年愛してきたRalph Townerのファンとしては,ソロ・アルバムと聞いただけで反応してしまうようなところがあるわけだ。しかもアルバム・タイトルは"My Foolish Heart"である。
Ralph TownerはこれまでもBill Evansゆかりの曲を演奏してきた。それはRalph TownerによるBill Evansへのシンパシーの表れということだろうが,楽器は違えども同質のリリシズムを発揮するところに私は魅かれているのだと思う。ライナーにもRalph Townerも書いているが,Bill Evans~Scott LaFaro~Paul Motianのトリオは,Ralph Tonwerにとってもインスピレーションの源泉なのである。
このアルバムはタイトル・トラックを除いて,Ralph Townerのオリジナルであるが,これがまた粒ぞろいの佳曲群である。今回の新作に合わせて,久しぶりにソロによる前作"Time Line"を聞いてみたのだが,ややアブストラクトな感覚の曲もあった"Time Line"に比べて,本作収録曲はメロディ・ラインが明確なものが多いように感じさせる。そのため,リリカルでありながらも,より明るい印象を与えるが,やはりこのアルバムを聞いていて,私はRalph Townerというミュージシャンが好きなのだということを再認識させられた。我ながら単純だと思いつつ,今回も見事にしびれさせられてしまったのである。まさにOne & Onlyだと言ってもよい世界だが,クラシック・ギターが主力ながら,やはりこの人の12弦ギターの響きは独特であり,もっと12弦を弾いてくれとさえ思ってしまう。
いずれにしても,今回もこの人のギターの響きを堪能させてもらった私である。久々感のおまけ感覚もあり,星★★★★★としてしまおう。やっぱりええですわ~。
Recorded in February 2016
Personnel: Ralph Towner(g)
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最近はLP化を意識してか、40分台の収録時間のものが多くなりましたけど、ラルフ・タウナーのソロとしては、それでも十分かもしれないなあ、と思うようになりました。十分表現しきっているし、彼らしいアルバムに仕上がったなあ、という気持ちです。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2017年2月25日 (土) 18時05分
910さん,おはようございます。TBありがとうございます。
Ralph TownerはどうやってもRalph Townerであるということは当たり前のようではありますが,見事なまでに確固たるスタイルを築いてしまってますよねぇ。今回も堪能させてもらいました。
そろそろ来日もして欲しいところですが,やるならどこかなぁ?なんて考えています。Cotton Clubなんていいと思いますけどねぇ。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年2月26日 (日) 09時53分
閣下、トラバをありがとうございました。
美しく、穏やかな音楽しか聴きたくない時にはぜひ!って、感じです。
最後の最後まで粒の揃った美しい音で彩られた空間でした。
個人的にはいろいろあったので、沈む心にも心地よく響く音風景だと思い「真摯で敬虔な祈りにも似た空間」という言葉が浮かびました。
トラバしますね!
投稿: Suzuck | 2017年3月 3日 (金) 09時31分
Suzuckさん,おはようございます。TBありがとうございます。
Ralph Townerの音楽って,美しくも穏やかにしかなりようがないって話もありますが,これも本当にいい作品でした。刺激のある音楽もいいですが,リリシズムに身を委ねられることも時に必要ですね。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年3月 4日 (土) 10時11分
そもそもRalph Townerも、ほぼ聴いていないていたらくで、
しかも、ちょっと前に話題になった盤を借りて聴いたという立場でして、偉そうなことは一切言えないんですが(汗)
約10年ぶりのソロ作ということで、ファンにとっては待望の作品であることを差し置いても、Ralph Townerのギターの素晴らしさを実感させていただきました。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64496675.html
投稿: oza。 | 2018年5月20日 (日) 07時47分
oza。さん,おはようございます。リンクありがとうございます。
私は長年のRalph Townerファンなので,だいたい彼がやることはOKなんですが,やはり彼のソロは格別な部分があります。私にとっての最高傑作は"Solo Concert"であることには変わりはありませんが,彼のアルバムのリリースはいつも首を長くして待っているって感じですね。
投稿: 中年音楽狂 | 2018年5月20日 (日) 09時57分