Joey Calderazzo@Cotton Club。もう少し集客がよくてもよさそうなものだが...。
Joey CalderazzoのトリオがCotton Club東京に出演するということで,出掛けた私である。今回はチャージ半額のクーポンが出回っており,それを利用して」の参戦となったが,現地に到着した段階で,客入りの悪さは保証されていたようなものである。
私が到着したのは2ndセットの開場時間を数分過ぎたころであったが,それでも受付番号は#6である。その後,ロビーで待っていたのだが,聴衆の数が大幅に増えることはなかった。前回私が行ったCotton ClubでのライブはKevin Haysのものだったが,その時よりも更に集客は悪かっただろう。月曜日の2ndってこともあるかもしれないが,客席は4割も埋まっていないって感じである。はるばる米国から来て,この客入りではJoey Calderazzoとしても「う~む」となってしまうだろう。だから,終演後のサイン会もなくても仕方ないが,長年のファンとして,結構な枚数のCDを持ち込んでいた私としては残念だった。
それはさておきである。演奏については最近のJoey Calderazzoのアルバムの演奏に近い感じであるが,やはりこの人,アップ・テンポの方がはるかによい。これはドラムスのDonald Edwardsがバラッドよりもアップ・テンポ向きの奏者であるように思えるところに起因している部分もあるが,テンポの遅い曲でのフレージングは生硬さが感じられたのも事実である。Joey Calderazzoにはハード・ドライヴィングな演奏が似合うのである。だが,アンコールで演じられたソロによるバラッドはよかったので,全然スローが駄目なわけではないのだが,私が魅力を感じたのはミディアム・ファスト以上のテンポであったことは間違いない。
集客は全然ダメでも,演奏の手抜きは感じさせないのがプロとしての矜持であろうが,ややミスタッチが目立ったのも事実。しかし,Orlando Le Flemingは適切なPAレベルのベースを聞かせ,Donald Edwardsはアップ・テンポでは素晴らしい煽りを聞かせ,トリオとしてのバランスは悪くなかったと思う。だが,同じフォーマットのピアノ・トリオでも,Kevin HaysとJoey Calderazzoとどちらがよかったかと聞かれれば,私はKevin Haysと答えるだろう。Kevin Haysは歌で私を驚かせてくれたが,今回のJoey Calderazzoの演奏は,ややコンベンショナルに過ぎた。もう少し暴れてくれてもよかったなぁと感じていた私である。
結局のところ,私がJoey Calderazzoに求めているものが,よりハードなスウィング感であるということに,今回の感覚の要因があることは間違いない。私がJoey Calderazzoに求めるレベルが高過ぎるのかもしれないが,枯れるにはまだ早過ぎるというのが正直なところである。ちょっとアンビバレントな感覚の残るライブであった。
それにしても,こんな集客が悪くて,Cotton Clubは大丈夫なのか?箱としては利便性も高く,雰囲気もいいし,キャパも適切なので,ちゃんと経営は続けて欲しい。まぁ,私が行くときに限って集客が悪いだけと思いたい(もちろん,フルハウス状態のCotton Clubも知っているが...)。余計なお世話かもしれないが,ちょっと心配になってしまった。いずれにしても,私が行ったセット同様の入りで,4日間の出演ではさすがに厳しいよなぁ。
Live at Cotton Club東京 on February 20, 2017
Personnel: Joey Calderazzo(p), Orlando Le Fleming(b), Donald Edwards(ds)
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