今年も出たJeremy Peltの新作。
"Make Noise!" Jeremy Pelt(High Note)
律儀なまでに年1作のペースで新作をリリース(それも毎年1月後半と大体決まっている)するJeremy Peltが,今年も新作をリリースした。前作はワンホーンのアコースティック路線であったが,本作もパーカッションは加わるものの,ワンホーンは継続している。しかし,メンツは全面入れ替えということで,なぜこうなるのかはよくわからないし,今回のメンツがレギュラーとなるのかもよくわからない。しかし,ネットで検索していると,昨年,Jeremy Pelt New Quintetとしてライブをやったメンツと同じなので,これからはこのクインテットで演奏していくということなのかもしれない。
以前,Jeremy Peltが率いていたクインテットに比べるとやや小ぶりかなぁって気はするが,それでもピアノのVictor GouldはDonald HarrisonやWallace Roneyとの共演歴があり,ドラムスのJonathan BarberはJ.D. Allenとのレコーディングやら,昨年はNY在住ピアニスト,早間美紀と来日もしているようである。パーカッションのJacquelene Acevedoという人はよくわからんが,ベースのVicente ArcherはDanny Grissettのアルバム等でお馴染みである。
そうしたメンツによる音楽は,ストレート・アヘッドで,なかなかスリルもあっていい感じの仕上がりになっている。まぁ,パーカッションが入ることを好む人と,好まない人には分かれるだろうが,ここではアクセントとしてはそんなに悪くないという印象を与える。
曲としてはほぼJeremy Peltのオリジナルで占められており,例外は前々作で鋭いピアノを聞かせたSimona Premazziの1曲と,"Make Noise!"と"Evolution"のイントロとなっているAcevedoとBarberのソロである。全体的には,曲によって緩急をつけたものとなっているが,私としてはどちらかというと,スピーディに鋭い切れを示す曲の方が好みではあるが,バラッド表現も悪くはない。やはり継続的にフォローするに値するミュージシャンだとは思うが,このバンドの成果は次の1作を聞いてからでもいいような気がする。ということで,星★★★★。それにしても,なんのこっちゃ?だった前作のジャケと今回のジャケのテイストの違いが大き過ぎるよなぁ。
尚,このバンドのBlue Note Milanoでの演奏の模様があったので,映を貼り付けておこう。
Recorded on September 9, 2016
Personnel: Jeremy Pelt(tp), Victor Gould(p), Vicente Archer(b), Jonathan Barber(ds), Jacquelene Acevedo(perc)
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コメント
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おっしゃるとおり、見事なほど毎年きっちりと新作をリリースしますよね。
メンツを変えたり、編成を変えたり、アルバムごとに変化はあるが、Jeremy Peltの正統的な表現力の豊かさが、安心して毎年新作を楽しめる安定の原動力になっているんでしょう。それが見事なところだと思います。
TBありがとうございます。逆はコメント内TBをさせていただきます。
http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64064673.html
投稿: oza。 | 2017年3月26日 (日) 07時51分
oza。さん,こんばんは。リンクありがとうございます。返信が遅くンりまして申し訳ありません。
確かにいろいろな線を毎回打ち出してきますが,ほぼ破たんしないのは立派だと思います。私としては,最近では"Tales, Musings and Other Reveries"が一番気に入っていますが,本作もなかなかのものでした。これからにも期待したいと思います。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年3月30日 (木) 19時02分