Polliniの新譜を買ったのはいつ以来か?
"Chopin: Late Works" Marizio Pollini (Deutsche Grammophon)
久しぶりのクラシック・ネタである。私がMaurizio Polliniの新譜を最後に買ったのは「平均律」のはずなので,Polliniの新譜を買うのは7~8年ぶりってことになる。その間にもPolliniは新譜を出していて,ショパンに関しても「24の前奏曲集」があったし,そのほかにもいろいろ出ていたはずだが,昔の私なら,間違いなく買っていたであろうそうしたディスクを購入しなくなってしまった。まぁ,Polliniも巨匠なので,もちろん私を失望させるような演奏はしないだろうが,今やPolliniも75歳となり,昔感じれられたような一種のシャープさとは異なる感覚になってくるのは当然のことと思う。そもそもクラシックに限らず,CDの購入枚数が激減している状況であるし,このアルバムとてApple Musicで聞けてしまうのだから,何もCDで買う必要はなかったが,ついついポチってしまった(苦笑)。
そして,ようやくデリバリーされたCDを聞いてみると,非常に残響の効いた録音のように聞こえる。ミュンヘンのヘラクレスザールにおける録音で,スタジオ録音というよりも,コンサート・ホールで聞いているような気分になってしまう。長年,Polliniはヘラクレスザールでの録音を行っているから,録音環境ではなく,成熟度が増したと考えるのがいいのだろうが,いずれにしても非常に美しい演奏であることは間違いない。とにかく,ここには聞いていて,何じゃこれは思わせる要素は何もない。もちろん,それはいいことなわけだが,極めて真っ当な解釈及び演奏は,今までの名ピアニストの演奏でも聞いていてもいいのではないかと思えるのも事実であり,敢えて今,Polliniの演奏でこれらを聞かなくても,Samson Françoisで聞いていてもいいような気がしてしまうのが,私の方の変化ってことなのかもしれない。
逆にこれを聞いて,改めてSamson Françoisのショパン・レコーディングを聞き直したくなったってのが私の天邪鬼なところである。Polliniの演奏は本当に王道というか,こう弾きましょうって感じの演奏とも言えそうな演奏である。星★★★★。
Recorded in 2015 & 2016
Personnel: Marizio Pollini(p)
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誰もコメントしないかも、ということで私が(笑)
ポリーニの新譜が出ているのですね。かなりメカニカルなピアノで打鍵の強さもあって、音の美しさよりも、音のキツさで、賛否両論だったかと思います。かつて
最近になって、レコードで聴くと、キツさよりも音の美しさ、のほうが際立つ感じがあって、随分と印象が変わりました。
「ポリーニの成熟」ということに、少し興味が沸きました。
投稿: ken | 2017年1月28日 (土) 20時34分
kenさん,おはようございます。お気遣いありがとうございます(笑)。
確かに昔のPolliniはキツさの方が強く感じられた部分もありますが,バルトークのP協とかは,パーカッシブな感じが良かったと思います。しかし,最近のPolliniは丸くなったというか,巨匠としての演奏って感じになってきたような気がします。
どっちがいいかというと,私は若い頃の方が好みかなぁとも思いますが,これはこれでよかったと思います。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年1月29日 (日) 09時41分