John Legendの新作がようやく到着。やっぱりいいんだけどねぇ...。
"Darkness And Light" John Legend(Columbia)
発注しても全然入荷しないでイライラさせられたJohn Legendの新作であるが,よくよく見ると,より安い値段で在庫ありになっているではないか?一体,Amazonは何を考えているのかと思ってしまったが,当然のことながら発注替えで,それがやっとデリバリーされた。本来なら昨年の新譜として取り上げるべきものだったが,まぁ仕方あるまい。
私はデビュー以来,一貫してJohn Legendを贔屓にしてきたと言えるし,ほとんどがっかりさせられたことがない。前作"Love in the Future"がリリースされたのが2013年であるから3年以上待たされたことになるが,その間にはOscarも受賞した,映画"Selma"におけるCommonとやった"Glory"があった(Oscarの授賞式でのパフォーマンスは本当に素晴らしかった)ので,時間の経過はそんなに感じない。そんな彼の新作であるが,冒頭のほぼLarry Goldingsのピアノとオルガンだけをバックに歌う"I Know Better"からつかみはOKである。これはしびれる。
その後も,バラッドからアッパーまで様々な音楽が本作には収められているが,全体としては悪くないが,私にとっては,彼のメジャー第1~2作,あるいは前作に感じたような強烈なシンパシーまでは至らなかったというのが正直なところである。ローファイな響きの中からソウル的なサウンドが浮き立つが,せっかくタイトル・トラックにはAlabama ShakesのBrittany Howardを迎えたにしては,これならAlabama Shakesで歌っている彼女の方がいいなぁと思ってしまうのが残念である。もちろん,ソウルフルには歌っているのだが,ちょっと力み過ぎのようにも感じる。
私がこのアルバムを聞いていて,結局,私はこの人のバラッド表現が好きなのだろうなぁと再認識したのだが,だから私は彼の"Evolver"を失敗作と思っているのではないかと感じるわけだ。そして,このアルバムの前に聞いたのが"Glory"だったのが影響しているかもしれない。あの曲の強烈さはやはり印象深いものがあったから,どうしても"Glory"と比較してしまうのである。
ということで,このアルバムも決して悪くないとは思うのだが,最高とまでは言い切れないところがあるのが正直なところである。それでも新作が出れば次も多分買うと思うが...。ということで,星★★★★。それにしても,バックにいいメンツを揃えているところがこの人の人気と実力の裏返しと言えるだろうなぁ。
Personnel: John Legend(vo, p), Blake Mills(g, b,key, synth, perc, vo), Larry Goldings(p, org, key), Zac Rae(p, org), Pino Palladino(b), Wendy Melvoin(b), Sebastian Steinberg(b), Chris "Daddy" Dave(ds), John Ryan(ds, synth, b, perc), Chance the Rapper(vo), Brittany Howard(vo), Miguel Premental(vo), Jess Wolffe(vo), Holly Laessig(vo), Jessy Wilson(vo), Z Berg(vo), Perfume Genious(vo), Moses Sumney(vo), Kamasi Washington(ts), C.J. Camerieri(tp), Rob Moose(strings)
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