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2016年12月12日 (月)

中年音楽狂のNYC夜遊び日記(2):Chick Corea &John McLaughlinデュオ@Blue Note

Chick_and_john_at_blue_note今回のNYC出張中のライブで,事前に予約をして行ったのがこれである。12/6付の記事にも書いた通り,本当ならば,12/8のReturn to Forever Meets Mahavishnuというエレクトリック・プログラムの方に行きたかったのだが,その時点でそちらはソールド・アウトとなっていた。よって,まだ空きがあったこちらの2ndセットを予約していったのだが,結果的に見れば,12/8に行けていたとしたら,Wayne Krantzが見られないことになってしまっていたから,それはそれでよかったということにしたい。

この2人は5 Peace Bandでの活動もあったし,デュオも以前リリースされたJohn McLaughlinのモントルーのライブ・ボックス(17枚組)の一部として音源は存在するが,なかなかない組み合わせだけに,当日のBlue Noteも開場を待つ長蛇の列が形成される人気ぶりであった。私は比較的早い時間に到着したので,待ち行列では7-8番目ぐらいだったが,ちょっと遅れていたら大変なことになっていた(笑)。

実は私がNYCのブルーノートに行くのはかなり久しぶりのことである。前回行ったのがいつなのかも覚えていない。私はこの店の「商売っ気」や運営ポリシーが嫌いで,できることなら行きたくない店なのだが,今回は例外と捉えてもらえばよい。だが,今回も店に入って,どうしてここまでテーブルの間隔が狭いのか理解できないほどの詰め込みぶり,更にはMusician's Guestsを優遇し過ぎの座席案内等,全然"First Come First Served"ではないではないかと思わせ,全く運営は改善できておらず,やっぱりよほどのことではないと「行きたくない」店だと改めて思ってしまった。まぁ,それはChick Corea~John McLaughlinの責任ではないとしても,やっぱりこの店,嫌いである。同じブルーノートでも東京の方がはるかにましである。ちなみに,私たちの案内されたテーブルに隣接する4人用のテーブル(ステージ側)はChick Coreaのゲスト用テーブルであったが,結局2人しか来ず,私としては視界を邪魔されなかったのはよかったが,それでもやっぱりなってない。ウェイトレスは比較的まともなだけに,もう少し何とかならないものかと敢えて言っておこう。

それはさておきである。Chick CoreaとJohn McLaughlinのデュオなので,私としては当然,McLaughlinはアコースティックでプレイするものと思っていたが,当日はエレクトリックで登場したのは意外であった。そして更に意外だったのが,演奏したのがほとんどがスタンダードだったということである。例外はMahavishnu Orchestraの"Inner Mounting Frame"からの"A Lotus on Irish Streams"だけだったのは本当に意外としか言いようがない。まぁ,これなら正直リハーサルしなくてもできるよなって感じだった。冒頭は"On Green Dolphin Street"からスタートであるが,正直言ってどうもルースな印象がして,まずはウォームアップって感じが強かったが,徐々に調子が出てきたって感じか。当日のセットリストは下記のようなものだったはず。これを見れば多くの人も意外だと思うだろう。

1. On Green Dolphin Street
2. Stella by Starlight
3. All Blues
4. Naima
5. A Lotus on Irish Streams
6. Bemsha Swing
7. My Foolish Heart
8. Solar
9.(Encore) Someday My Prince Will Come

最後の"Someday My Prince Will Come"にはChickの奥さん,Gayle Moran Coreaもジョインしての演奏となったが,スタンダードを弾いても,随所にMcLaughlinの彼らしいフレーズが現れてしまうのが結構笑えた。しかし,どうもこういう曲では,McLaughlinらしいハードな感覚は得にくいとしても,もう少し緊張感があってもいいだろうと思えた。演奏にはほぼ満足しつつも,一方でやや残念に思っていた私である。今,私は前述のモントルーでのデュオ・ライブ(1981年)を聞きながらこれを書いているが,美的な感覚においても,緊張感においても,そちらの方が上に感じてしまったのは告白しておかねばなるまい。

まぁ,今回の演奏はChick Coreaの生誕75周年記念のライブ・シリーズの一環としてのお祭り企画であるから,固いことは言うまい。見られただけでOKと言うべきものということにしよう。と言いつつ,私としては来年3月のElektric Bandでの来日により期待を掛けているってのが正直なところだが(苦笑)。

Live at Blue Note NYC on December 7, 2016, 2ndセット

Personnel: Chick Corea(p), John McLaughlin(g), Gayle Moran Corea(vo)

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コメント

私は10月28日に行われたCorea、Mike Stern、Marcus Miller、Kenny Garrett、Brian Blade、Wallace RoneyによるFor Milesを聞きに行きましたが、これはリラックスしながらも緊張感のある演奏になっていく数年に一度見れるかどうかという名演でした。まあ、このメンバーならって感じですが。Brian Bladeが上手すぎましたね。

カビゴンさん,こんにちは。それ,凄いメンツですねぇ。羨ましいです。

Brian Bladeというところが,確かに注目度高いですよね。まぁ,このメンツではJimmy Cobbではないですからね(笑)。Wallace Roneyは相変わらずのMilesクローンぶりを発揮していたんでしょうか?いずれにしても興味深いメンバーですが,チャージが気になりますねぇ。

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