ECM「積んどく」シリーズの4枚目はFerenc Snétberger。
"In Concert" Ferenc Snétberger(ECM)
ちょっと間があいたECM未聴盤の掘り起こしシリーズの4枚目。Ferenc Snétbergerって記憶にある名前だと思っていたら,Enjaから出たベスト盤は保有しているはずだが,現在行方不明(爆)。件のアルバムは,店頭かどこかで聞いて購入したものの,一軍を張るまでは行かず,今や二軍にも入っていないのだから,私の審美眼もいい加減なものである。
それはさておきである。本作はFerenc Snétbergerがブダペストにおいて,ライブ・レコーディングしたソロ作であるが,アルバムの曲名が"Budapest Part I-VIII"となっているところからすると,Keith Jarrettのように完全即興で臨んだ作品と考えていいのだろう。ついでにアンコールが"Over the Rainbow"ってところからしても,Keithの世界をギターでやろうとしたように思える。だが,Keith Jarrettのような緊張感というよりも,より開放的な感じで,曲調も親しみやすいものとなっているのが特徴的。
非常に聞きやすいアルバムなので,Keith Jarrettのアルバムと同列に扱うことはできないし,ある意味,この人の出自を考えれば,これぐらいは楽勝でできてしまうのではないかという感覚があるのも事実である。ということで,高く評価することはないとしても,悪いアルバムだということでは決してない。逆にこんなに即興的に弾けてしまうということに,なんちゃってギタリストの私としてはジェラシーを感じざるを得ないと言っておこう。星★★★☆。
Recorded Live at Liszt Academy, Budapest in December 2013
Personnel: Ferenc Snétberger(g)
« Elton Johnのベスト盤。これを聞くのは一体何年ぶりのことか(笑)。 | トップページ | Rolling Stonesによる真正ブルーズ・アルバム »
「ECM」カテゴリの記事
- 追悼,Ralph Towner。(2026.01.20)
- 2025年の回顧:音楽編(その2::ジャズ)(2025.12.29)
- Dino Saluzziの新作は哀愁度高く心に沁みるアルバムであった。(2025.12.17)
- "The Köln Concert: 50th Anniversary Special Edition"を入手。無駄遣いと言われればその通りだが。(2025.12.14)
- 全然ECMっぽくないのだが,音に痺れるジョンスコ~Dave Hollandデュオ。(2025.11.29)
「新譜」カテゴリの記事
- Chick Coreaの旭川でのソロ・ライブ音源が公開された。(2026.02.06)
- Joel Rossの新作はその名も"Gospel Music"。だが,典型的ゴスペルではない。(2026.02.07)
「ジャズ(2016年の記事)」カテゴリの記事
- 2016年の回顧:ジャズ編(2016.12.30)
- ジャズ界の若年寄,Scott HamiltonのFamous Door作。懐かしいねぇ。(2016.12.23)
- 2016年の回顧:ライブ編(2016.12.19)
- 中年音楽狂のNYC夜遊び日記(番外編):クリポタとの遭遇(2016.12.14)
- 中年音楽狂のNYC夜遊び日記(3):最後の夜はWayne Krantz@55 Bar。(2016.12.13)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: ECM「積んどく」シリーズの4枚目はFerenc Snétberger。:
» In Concert/Ferenc Snetberger [ジャズCDの個人ページBlog]
ECMレーベル新譜聴き5日目。Ferenc Snetbergerという人、以前に [続きを読む]
« Elton Johnのベスト盤。これを聞くのは一体何年ぶりのことか(笑)。 | トップページ | Rolling Stonesによる真正ブルーズ・アルバム »

































































これは即興演奏的なタイトルとはうらはらに、曲として聴きやすかったアルバムでした。以前にEnja盤が出た時のアルバムも経験ありだったので、興味深かったです。ある程度ボーダーレスにも感じるので、ECMで出すのが良かったみたいですね。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2016年12月17日 (土) 15時05分
910さん,こんにちは。TBありがとうございます。
NYCから帰ってからもバタバタしていて,ストック記事でごまかしている私です(爆)。確かにこれは聞きやすいアルバムだと思いますね。と言っても清冽さとかシャープさよりも,ウォームな感覚が強いアルバムですね。本当にECMは間口が広いです。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年12月17日 (土) 16時08分