ECM「積んどく」シリーズの3枚目はMarkus Stockhausen & Florian Weber。
"Alba" Markus Stockhausen & Florian Weber(ECM)
ECMの未聴盤掘り起こしシリーズの3枚目である。春ごろに出たアルバムを今頃取り上げているのもなんだかなぁ...。それはさておき,Markus StockhausenはECMにも何枚かアルバムを残しているが,ECMからのリリースは2000年に出た"Karta"以来のことだから,随分と久しぶりになったものだ。
今年出たECM作品では同じ編成でのWadada Leo SmithとVijay Iyerのデュオってのがあったが,随分と感じが違うと思わせるのが,いかにもECM的である。静謐と躍動をうまくミックスしながら,想定以上にメロディアスだったのが新鮮であった。Karlheinz Stockhausenの息子だけに,こっちが身構えているだけって話もあるが(笑),こんなラッパだったっけ?と思ったのも事実である。
しかし,それ以上に効いていると思わせるのが,Florian Weberのピアノである。この人の名前はどこかで聞いたことがあるが,このブログの記事にはしていないので,勘違いかもしれないが,なかなかのテクニックを持った美しいピアノを弾く人である。タッチもクリアで,この人の実力は侮れないと思った。
いずれにしても,これって典型的なECMサウンドと言ってもよい作品であり,昔からのファンでもこれは結構嬉しくなる作品である。せっかくだからMarkus Stockhausenの作品を聞き直してみるか。いかに自分がちゃんと聞いてないかバレバレになりそうでこわい...。いずれにしても,抒情性もあって,これは好きだなぁ...。もっと早く聞いておけばよかった(爆)。星★★★★☆。
Recorded in July, 2015
Personnel: Markus Stockhausen(fl-h, tp),Florian Weber(p)
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このデュオもけっこういいですよね。私もマーカス・シュトックハウゼンが今になってECMで名前が出てきたのが意外だったのですが、2人の安定した叙情的な演奏を聴くことができました。ピアノもECMでははじめてながらいい演奏だし、気に入ってしまったうちの1枚です。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2016年12月 3日 (土) 11時13分
910さん,こんにちは。TBありがとうございます。
Markus Stockhausenは現役でレコーディングはしていたようですが,ECMは久しぶりですよね。改めて,今"Karta"を聞いているんですが,抒情性が間違いなく増していると思いました。
いずれにしても,非常にいい演奏で,寝かせていたのを悔やみました(爆)。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年12月 3日 (土) 11時47分