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2016年11月 8日 (火)

ようやく記事をアップ:King Crimsonが完全現役バンドであることを改めて感じさせるライブ盤。

"Radical Action to Unsear the Hold of Monkey Mind" King Crimson(DGM)

Radical_actionもはや新譜と呼ぶにはリリースから時間が経ち過ぎているが,ようやく本作の記事をアップである。ここのところ,多忙な生活を送っていたこともあるが,こうした多忙な状態で,King Crimsonのようなハイ・テンションの音楽を聞くことにはやや抵抗があったのも事実である。しかし,"Live in Toronto"でも素晴らしい演奏を聞かせた彼らである。ディスク3枚にBlu-rayというてんこ盛りの内容では,私としても即発注せざるをえなかったことは改めて言っておかねばなるまい。本当にファンの心理につけ込むRobert Frippである(苦笑)。

複数のヴェニューでのライブの模様を収めたディスクであるが,一貫性に問題はなく,ここでも強烈な演奏を聞かせる彼らには驚かされる。特に,彼らの年齢を考えれば,こんな音楽をいまだに普通に演奏していることは,まさに驚異的と言わざるをえない。

とにかく,このテンション,半端ではないので,ディスク3枚を聞き通すには相当の覚悟と体力がいると言わざるをえないが,それでもこの演奏のクォリティを聞けば,彼らが完全に現役のバンドであることは実証される。もちろん,レパートリーは昔のものが含まれているのも事実だが,それでも「昔の名前で出ています」的なぬるま湯度を示す今のYesと大違いである。こんな演奏をしていては,血圧が上がらんか?と余計な心配をしたくなるが,それにしてもである。

いつまで,彼らがこうした演奏を続けられるかはわからないが,それにしても,恐るべき高齢者軍団である。この物量作戦に完全にやられてしまった立場として,星★★★★☆としてしまおう。半星減点の要因はJakko Jakszykの声の線の細いことと,"Schizoid Man"のイマイチ感。それでもまじで濃い~わ。これが本当の濃厚King Crimsonである。

Personnel: Mel Collins(sax, fl), Robert Fripp(g, key), Gavin Harrison(ds), Jakko Jakszyk(vo, g, fl), Tony Levin(b, stick), Pat Mastelotto(ds), Bill Rieflin(ds, key)

King_crimson

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コメント

こんばんは。お疲れ様です。

King Crimson
たしかに強烈な演奏ですね。
たいした じじい力を見せつけてくれました。

現Yesがコミックバンドに思えますw

Kさん,こんばんは。

「現Yesがコミックバンドに思えます」ってまさしくその通りです。違いが大き過ぎて笑ってしまうレベルですよね。

King Crimsonに限らず,高齢者でも凄い演奏をする人たち,例えば,Wayne Shorterとかは何を食ってるんだといつも思いますね(笑)。

こんばんは。
Live In Torontoほどではありませんが、このLiveもかなりのヘヴィネスですよね。ホントに実年齢を知ると驚くばかりです。まだまだ我々初老世代の励みであり続けると確信しました(笑)
私も80年半ば以降、YESはアウトオブ眼中です(爆)

というわけでTB送りいたします。

奇天烈音楽士さん,こんばんは。返事が遅くなりました。TBありがとうございます。現在,シンガポールに来ております。

平均年齢を考えるとこの音楽は正直とんでもないと思えますよね。それに比べてYesは...って感じです。おっしゃる通り,初老の人間にとっては励みになりますが,ここまでは無理だって気もします。

ということで,こちらからも追ってTBさせて頂きます。

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