全然知らなったが,Kate Mooreピアノ作品がいいねぇ。
"Dances and Canons(Kate Moore)" Saskia Lankhoorn (ECM New Series)
私が結構なECM好きなのはこのブログにも書いている通りだが,ECM New Seriesまでは追いきれないというのが実態である。Andras SchiffとかSteve Reichのようなビッグネームであれば,当然追いかけるだろうが,それ以外の人まではなかなか手が届かない。しかし,このブログで取り上げた児玉桃やZsófia Borosのように,ノーマークでも素晴らしい作品が出てくるから決して無視できないのがECM New Seriesである。
そして,2014年にリリースされたこのアルバムを今頃になって聞いた私であるが,これがまさに私の好物と言ってよい作品である。曲によって,ソロ,2台,4台,そしてMultipleと書いているので,何台かわからない多重録音まで含めたピアノ作品であるが,まさにミニマル的な響きに溢れた美しい音楽である。
作曲したKate Mooreはイギリス生まれのオーストラリア人で,現在の活動拠点はオランダというインターナショナルな人である。かたやピアノを弾くSaskia LankhoornはKate Mooreと同い年のオランダ人ということで,オランダでの接点を持つと考えていいお二人であるが,LankhoornのWebサイトには,Mooreが作曲とコンセプトで,LankhoornはピアノとRelaizationと書いているが,なかなか面白いことを言うなぁと思えた。
それにしても,これぞECM的な響きというピアノのサウンドで捉えられたKate Mooreの音楽は,この手の音楽好きには間違いなくフィットすることが保証できる。昨日取り上げたJoyous Lakeもそうだが,どうして私はこういう作品を見逃しているのかと,自分の無知を激しく反省してしまうのである。ECMの大家,工藤さんはリリースから間もなくこのアルバムを取り上げていらっしゃったが,それに気づくのも遅過ぎた。New Seriesだからと言って目配りを怠ってはならないと思わされた一枚である。リアルタイムで聞いていたら,間違いなく,私は2014年のベストに選んでいたのではないかと思われる。まぁ,2014年には児玉桃をベストの1枚に選んでいるから,どっちにするか大いに迷ったに違いない。ちょっとMicheal Nymanの"The Piano"を感じさせる部分もあるが,この美しさには脱帽の星★★★★★。
これらの曲をライブでやった時の模様な下のような感じだったみたいである。おしゃれだねぇ。見てみたいもんだ。
Recorded in April, 2013
Personeel: Saskia Lankhoorn(p)
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いや、ECMの大家だなんて、早く誰かやってくれないかなあと思いつつ、購入を続けているだけなんですけど(笑)。
このアルバム、New Seriesから出ている割には、ECMのジャズピアノファンからも入っていきやすそうなサウンドですよね。記譜されているのでしょうけれども。こういうアルバムが時々出てくるので、やっぱりやめられないです。
投稿: 910 | 2016年10月11日 (火) 23時35分
910さん,こんばんは。TBありがとうございます。
しかし,謙遜はいけませんよ。大家は大家ですから(きっぱり)。
それにしても,このアルバムはいいですよねぇ。私のツボにはまってしまいました。こういうサウンド,大好きです。現代音楽にカテゴライズしていいとは思いますが,上のライブの写真からもわかりますが,かなりスタイリッシュですよね。やっぱりこれはいいですねぇ。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年10月12日 (水) 22時34分