出張から戻っての音楽ネタ:今日はJakob Broの新譜。
"Streams" Jakob Bro(ECM)
デリバリーの関係で,なかなか手元に届かない状態が続いていたアルバムであるが,ようやくゲットである。Jakob BroのECM第1作はBen Monderのようなアンビエンスを感じさせる部分があったが,このECM第2リーダー作においても,前作とは大きな違いはない。但し,もう少しBen Monderより音場がクリアになった感じがして,音的にはより明快な部分が生じているように思わせる。それでも,リズムが主導する部分はほとんどないし,環境音楽的な部分は残存している。
今回も聞いていて思うのは,こういう音楽を聞いているリスナーというのはどういう人なのかという点である。これって,ECMレーベルの音楽が好きなリスナーにとっては受け入れられるものとしても,一般リスナーにとっては,なんじゃこりゃ?にしかならないような気がするのだ。やはりこれはアンビエント的な響きが強い。2曲目の"Heroines"なんて,バロック的な響きさえ生んでいるではないか。もはやこれはジャズのカテゴリーで捉えることに無理さえ感じる。まぁ,それがECMの個性だと言われてしまえば,反論の余地は全くないのだが...。
尚,私が本作を聞いたのは,ロンドンから帰国直後のことであったが,心地よい睡魔に襲われたことは告白しておかねばなるまい。だって気持ちいいんだもん(笑)。ただ,万人向けではないということは明らかだな。ってことで,採点は難しいところだが,甘いの承知で星★★★★としておこう。
Recorded in November, 2015
Personnel: Jakob Bro(g), Thomas Morgan(b), Joey Baron(ds)
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虫の声、高い空、、涼やかを通り過ごして朝晩はめっきり寒くなりましたね。 デンマー [続きを読む]

































































今、拝見させていただきましたけど、文章は私のところとはそんなに似てないような印象を受けました。でも、おおむね、言わんとするところは、共通しているような感じも。
ECM的な感性、というのはリスナーにもやっぱりあると、私も思います。これを聴いて面白いという人と、そうでもない、という人に分かれるでしょうね。私は好きですけど。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2016年10月28日 (金) 05時20分
閣下、トラバありがとうございました。
う〜〜ん、趣味に関しては人それぞれ、、と、いうことしか言えないんですが。。
でも、音楽的にもなかなか面白いとおもうんですけど。。
「静けさと音の関係」って曲を先日聴いて、人の感性についていろいろ考えてました。
まぁ、好きなもんは好きなんでトラバします。笑
投稿: Suzuck | 2016年10月29日 (土) 12時20分
910さん,こんばんは。TBありがとうございます。
まぁ,記事のトーンには相応の個性があるものの,似たような記述が出てくるのはECMレーベルゆえってところもあるかもしれませんね。もちろん,私も積極的に大好きってほどではないですが,嫌いじゃないですよ(笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年10月29日 (土) 23時58分
Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございます。
私も音楽的に面白くないとは言ってませんよ(笑)。ただ,ECMレーベルのファン以外にはどうなんでしょうねぇってところはあると思います。
まぁ,それでも星★★★★ですから。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年10月30日 (日) 00時02分
最近よく聴いている、若い世代のニューヨークの音を綺麗にまとめた感じです。まとまりすぎたかな、というECM的な枠が気になりました。なんとなく、どれも同じにきこえる弊があるようにも思っています。とは云え、高クオリティですよね。
投稿: ken | 2016年11月 3日 (木) 22時49分
リンク忘れました!
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2016/11/02/190539
投稿: ken | 2016年11月 3日 (木) 22時51分
kenさん,おはようございます。リンクありがとうございます。
kenさんのご指摘ももっともだと思いますが,これがECMの枠なのか,この人たちの音楽そのものなのかは,通常の演奏を聞いていないので,何とも言えないです。
しかし,これがECMの枠なのだとすれば,Manfred Eicher恐るべしですね。ということで,こちらからもリンクさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年11月 5日 (土) 10時30分