英国にBrand Xあれば,米国にJoyous Lakeありって感じ。超カッコいい。
"Joyous Lake" Pat Martino(Warner Brothers)
後にEric Alexanderを迎えて再編をするJoyous Lakeであるが,そちらとのサウンド的な違いが結構大きい,最もフュージョンに傾斜したPat Martinoのアルバムと言ってよいのではないかと思う。
私はApple Musicでこの音楽を初めて聞いたのだが,あまりのカッコよさに,廉価盤も出ているので,アルバムを購入したものである。本作を聞いて思ったのは,どこかBrand Xと同質のものを感じさせるということである。ここにも参加しているKenwood DennardはBrand Xでも叩いているので,やはり同質性はあるというと言ってよいように思える。
こういうサウンドにおいても,Pat Martinoのギターは,いつものように速射砲的なフレージングを連発して,どんなリズムでも,うまいものはうまいと唸らせる出来である。私は本作を聞いていて,ジャズ・ファンに聞かせるというよりも,Brand Xのファンに聞いてもらって,感想を聞いてみたいと思ってしまったのである。
イギリス的なウェットな感覚,そしてPercy Jonesのフレットレス・ベースが特徴的なBrand Xとは全く同じではないとしても,似たようなタイミングで,違う場所でありながら,似たようなコンセプトの音楽が生まれていたというのは時代のなせる業なのかもしれない。しかし,これはマジでカッコよく,今まで聞いていなかった私がバカでしたと反省したくなった一枚である。こういうロック的なアプローチで,Martinoのフレージングを聞くことの至福。自分の無知も反省して星★★★★★。こんなアルバムが1,000円で買えてしまうのだ。いい時代である。
Recorded in September, 1976
Personnel: Pat Martino(g, synth, perc), Delmar Brown(p, el-p, synth), Mark Leonard(b), Kenwood Dennard(ds, perc)
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Musician●Pat Martino(guitar)Title●Joyous Lake(1976年)■ライブ会場で購入巨匠Pat Martinoによるワーナー・ブラザース移籍第2作目で、病に倒れる前、最後のレコーディングになったアルバムです。1976年9月、アメリカはフロリダ... [続きを読む]
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こんばんは。
以前はこの作品と前作「Starbright」とのカップリングで売られていましたね。前作はワーナーの資金力にものを言わせたオールスター的な作品でしたが、対照的に自らオーディションに臨んでメンバーを厳選した本作は、バンドとしての一体感、作品としての一貫性が感じられ、聴きごたえがありますね。
私は昨年のライブ会場で売られていたのを、すかさずゲットしました。確かに名盤を廉価で入手できるようになったのはありがたい限りです。
というわけでTBお送りしました。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2016年10月10日 (月) 20時40分
奇天烈音楽士さん,こんばんは。TBありがとうございます。
確かにおっしゃる通り,「バンドとしての一体感、作品としての一貫性が感じられ、聴きごたえがあります」。ある意味,エスタブリッシュメントでないメンツを集めても,こういう音楽ができてしまうというところが凄いですよね。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年10月10日 (月) 20時53分