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2016年9月11日 (日)

来日を控えて,Joshua Redman~Brad Mehldauデュオ作がリリース。

"Nearness" Joshua Redman & Brad Mehldau (Nonesuch)

Nearness10月に来日を控えたご両人によるライブ・アルバムがリリースされた。Joshua RedmanとBrad Mehldauの付き合いは,90年代半ばのJoshua Redman Quartetの時代に遡るが,その後も彼らの付き合いは継続していて,RedmanによるMeldauの"Highway Rider"への参加,あるいはMehldauによるRedmanの"Walking Shadows"のプロデュース及び参加と言った具合で,連携は継続してきた。

そんな二人がデュオ・ツアーをやっていたことは,ブート音源等を通じて認識していたが,レコーディングからほぼ5年の時を経ての蔵出しという,最近のNonesuch得意のパターンでのリリースであるが,これがまたまた痺れる出来である。今回のアルバムには6か所の異なるヴェニューにおける演奏を収録しているが,おそらくずっと録音を続けていて,その中からベスト・テイクを選んだって感じではないだろうか。

デュオで演じられているだけに,地味な印象を与えかねないところであるが,むしろデュオならではの緊密なコミュニケーションが聞けることによって,このアルバムの素晴らしさが際立つって感じである。若干のミスタッチ等はあるのだが,そんなことはどうでもいいと思わせる出色のアルバムとなったと思える。

Brad Meuldauのトリオによる新作"Blues & Ballads"は悪くないとしても,CD4枚組のソロ・ライブに比べると,テンションはやや抑制された感じがしたが,アルバムとしては,私はこちらの方がより評価されるべきと思った。緊張感もありながら,美しさも表出していて,私は約75分というディスクを夢中になって聞いてしまった。スタンダード3曲,オリジナル3曲というバランスも絶妙。来月の来日公演への期待も含めて星★★★★★。

Recorded Live at Various Venues in July and November, 2011

Personnel: Joshua Redman(ts, ss), Brad Mehldau(p)

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コメント

音楽狂さんこんにちは,monakaです。
こうゆう自由に飛翔するような音楽たのしいです。このアルバムが一番楽しめました。

monakaさん,こんばんは。TBありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ありません。

このアルバムは予想以上の出来だったと思います。来日公演も間違いないって感じです。

現在,休暇で東京を離れていますので,追ってTBさせて頂きます。

Joshua Redmanの音色は好みではないのですが、上手い人だと思うし、Mehldauに圧されていないところは評価できます。全体的に、Mehdauにしては珍しいIntimacy溢れる出来栄えかと思います。

カビゴンさん,こんにちは。

Joshua Redmanの音色って確かに好みは分かれるところと思いますが,Brad Meldauとの対話においては,相性のよさもあって,いいアルバムになったと思います。以前ゲットしたプロモ盤においても,彼らはデュオを聞かせていましたので,久しぶりに聞いて,時の流れによる変化を感じてみようと思います。

閣下、トラバありがとうございます。

このアルバムがリリースされなくてもきっとライブにはいったとおもいますが、、これでますます来日がとても楽しみになりましたね。
始まった瞬間から、、親密かつ緊張感ある演奏に夢中になってしまいました。
他のミュージシャンならば、、5年前の録音って購入してなかったかもしれません。でも、仰るよう5年前でこれならば!って、非常に楽しみです。

こちらからも トラバいたしました。

Suzuckさん,こんにちは。TBありがとうございます。

5年熟成ってわけではないですが,もっと早く出しても,いいものはいいと評価できたはずです。まぁ,出たからいいんですけど。いずれにしても,彼らのライブには期待が高まりますねぇ。通常ならCotton Clubに行くべきところですが,日程が合わず,私はBlue Noteに見に行きます。SuzuckさんはCotton Clubですかね。

他のメンバーのデュオで同じような弾き方(吹き方)をすると、なんだかバラバラになりそうな自由なところがあり、それをうまくデュオの曲としてまとめているようなところもあって、面白いと思いました。やはりこのデュオですね。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。ようやく帰国致しました。

おっしゃる通り,自由度もあるんでしょうけれども,私にとっては非常によく構成された感覚もあり,この人たちの相性の良さを感じさせるものだったと思います。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

音楽狂さん、こんにちは。お返事大変遅くなってしまいました。
相変わらずハードスケジュールのようですね。
ピアノとサックスのデュオというと音の隙間や抑え目のテンションというイメージだったのですが、こちらはそんなことは全く感じない集中力漲る演奏で流石だなぁと思いました。確かにトリオよりメルドーが出ていて、聴き応えはこちらでした。

こちらからもリンク貼らせて頂きます。
https://musicpromenade.blogspot.jp/2016/09/joshua-redman-brad-mehldau-nearness.html

とっつぁんさん,こんばんは。リンクありがとうございます。

ハード・スケジュールと言えばその通りですが,自爆気味のところもありますので,何とも...(苦笑)。

いずれにしても,このアルバム,おっしゃるように,Brad Mehldauの個性が強烈に出ていて,彼のピアノを十分楽しめるものだったと思います。ライブも素晴らしかったですしね。

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