Peter Erskineのアメリカン・トリオ:暑苦しい夏を乗り切るには丁度よいピアノ・トリオ
"Standards" Alan Pasqua, Dave Carpenter, Peter Erskine Trio(Fuzzy Music)
私はPeter Erskineの欧州トリオを高く評価しているが,同様に米国トリオも評価していることは言うまでもない。欧州トリオに比べると,より聞きやすいのが米国トリオだと思うが,質が高く,そして落ち着いた雰囲気は非常に魅力的に響く。特に昨今の暑さ厳しい環境の中では,これぐらいの音楽が最適に聞こえるように感じられる。私は真夏に暑苦しい音楽を聞くのも好きだが,これなんかはその対極と言ってもよい涼やかささえ感じさせるアルバムである。もし,これを冬に聞いたら,きっとハート・ウォーミングな感覚をおぼえるだろうから,一年中,いつ聞いてもOKってことだが...(笑)。
まぁ,このジャケはどうなのよ?って話はあるとしても,収められた音楽は素晴らしい。スタンダードと言っても,馴染みのあるものもあれば,そうでもないものもあるが,"My Fair Lady"もの以外で"I Could Have Danced All Night"をやるのは結構珍しい気がする。しかも,非常にスローなテンポで,こういう解釈もありだなぁと思わせる。
それにしてもである。このトリオを聞いていると,三者の相性のよさっていうのを強く感じさせる,素晴らしいコンビネーションである。それだけに,Dae Carpenterが亡くなってしまったことが惜しまれるが,ここで聞かれる音楽は極めて上品である。泥臭さとかは皆無と言ってよく,これはちゃんと聞くにも,聞き流すにも適しているから,多くの人に受け入れられてしかるべき音源だと思う。だからこそ,このジャケはちょっと惜しいなぁ。もう少しいい感じのジャケなら,もっと幅広いオーディエンスに訴求できたのではないか。音楽だけなら星★★★★☆に十分に値するが,やっぱり見た目も大事だよねぇ(苦笑)。
Recorded on January 18 & 19, 2007
Personnel: Alan Pasqua(p), Dave Carpenter(b), Peter Erskine(ds)
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