何を今更だが,Danny Grissettの端正なピアノ。
"Promise" Danny Grissett(Criss Cross)
Danny GrissettはTom HarrellやJeremy Peltのバンドでの優れた仕事ぶりだけでなく,リーダー作でもいいところを聞かせてくれることはこのブログにも書いた通りである(記事はこちらとこちら)。ライブも行ってしまうぐらいなので,結構好きなピアニストなのだが,追っかけるところまでは行っていない。しかし,中古盤屋で見つければ買うというのが基本的なスタンスであり,これも先日,中古盤屋をうろついていて見つけたものである。
これはDanny Grissettにとって初リーダー作のはずだが,本作制作の段階で,ダニグリの個性は確立していると言ってよいというか,端正この上ないピアノを聞かせている。この淀みのない端正さは彼が受けたクラシックの教育によるところが大きいと思うが,決して下品にならないピアノを聞かせるところに,育ちの良さを感じてしまう。
リーダーのピアノは結構端正だが,ジャズ的な魅力を維持するのに貢献しているのがKendrick Scottのドラムスだと思う。結構なプッシュぶりで,それに呼応して,ダニグリのピアノも熱くなる"Where Do We Go from Here?"なんかはジャズ的な魅力たっぷりだと思える。
初リーダー作としては非常によく出来ていると思うし,リアルタイムで聞いていれば,この人は絶対に期待できると感じたであろう作品。タイトル通り,その後の活躍を「約束」する逸品であり,十分に星★★★★☆に相当する。
もはやリリースから10年が経過しているが,今聞いても全然問題ないのも素晴らしい。
Recorded on December 4, 2005
Personnel: Danny Grissett(p), Vicente Archer(b), Kendrick Scott(ds)
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