久しぶりに映画を見た。まずは「レヴェナント:蘇りし者」。
「レヴェナント:蘇りし者("The Revenant")」('15,米/加/香港/台湾,Fox)
監督:Alejandro González Iñárritu
出演:Leonard DiCaprio,Tom Hardy,Domnhall Gleeson,Will Poulter,Forrest Goodluck
年に24本劇場で映画を見たいといつも思っている私だが,今年は全然行けていない。最後に見に行ったのは3月の「ヘイトフル・エイト」で,今年はまだ3本しか見ていない。これはまずいというわけでもないのだが,いい加減劇場通いがしたくなって,GW中に見た1本目がこれである。
ご承知の通り,5回目のノミネーションにして,Leonardo DiCaprioがオスカーの主演男優賞を獲得したことが話題であるが,ここでの頑張りはオスカーに値するとは思う。だが,Alejandro González Iñárrituが2年連続の監督賞に値するのかと言われると,どうなんだろうねぇと思ってしまうのも事実である。
この話,実話に基づくものらしいのだが,典型的なサバイバル&復讐劇である。これが本当にあったとすれば凄いことであるが,それをカナダを中心とするロケで極寒の大地の様相を交えながら描いたことは評価に値するし,自然光を使った撮影も見事なものである。だが,演出としては手堅いとは思えるものの,そんなに凄いのかと見ながら思っていた私である。Alejandro González Iñárrituが有能な監督であることは理解していても,これが年間最優秀演出かと言われれば,別にこれじゃなくてもよかったんじゃない?と思うのも本音なら,ほかの監督に授賞すればいいのにとも思ってしまうのだ。私からすれば,今年Iñárrituに2年連続授賞するぐらいなら,去年,「6才のボクが,大人になるまで」を撮ったRichard Linklaterに監督賞をあげるべきだったよなと思っている。
話はとことん陰鬱である。だから見ていて本当に疲れる映画であったが,映画として優れてているのは間違いないので,156分という尺はそれほど気にならない。だが,ここまで長くなくてもいいだろうと思えるところもあって,この辺は編集に改善の余地はあるだろうと思わせる。
上述のような言い方をしていると,私はこの映画に辛口のようにも思えるが,決してそういうことではない。リアリティを追求した表現ゆえに,結構えげつない描写もあるので,レオ様が出ているからといって,デート・コースにするには全く適していないが,それでも娯楽性を排除してでも描き切ったところは立派と思えるのだ。だからこそ,DiCaprioの演技はオスカーに値するとは思うが,彼の映画だったら,「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」の方が私にとっては面白かったし,あっちでの受賞でもよかったと思ってしまう。
ということで,決して嫌いになるような映画ではないが,もう1回観たいかと言われれば,暫くはいいわって感じの映画である。星★★★★。
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