Dave Catneyのトリオ作:夭折が惜しまれるピアニストである。
"Jade Visions" Dave Catney(Justice)
先日ご紹介したFred Herschのベネフィット・アルバムに美しい自作を1曲提供し,そこでもピアノを弾いていたDave Catneyについては,その魅力ゆえにアルバムを聞きたくなるとそこにも書いた(記事はこちら)。そのDave Catneyのトリオ作がようやく海外からデリバリーされた。
本作はメンツもMarc Johnson,Peter Erskineといういいメンツに囲まれていて,それだけでも期待できるが,一聴した限りでは,Bill Evans的なタッチを聞かせつつも,それだけではない個性も聞かせていて,若過ぎる死が勿体ないと思わせるに十分である。もちろん,この人ならではという「決定的」な個性には乏しいかもしれないが,演奏のクォリティは非常に高いと思わせるものとなっている。
演奏されるのはスタンダードに混じって,リーダーのオリジナル1曲,Marc Johnsonのオリジナル1曲を加えた全10曲であるが,どれもがレベルの高い演奏である。特に聞きものなのが,Peter Erskineのドラムスって感じがする。Erskineはヨーロピアン・トリオ,アメリカン・トリオを通じて,ピアノ・トリオの可能性を追求してきたという気がするが,ライナーにも書いている通り,ここでも非常にいい煽りを聞かせ,本人も「記憶に残るレコーディング」になったと言っている。Marc JohnsonはBill Evansトリオの最後のベーシストとして,このフォーマットには完全に対応できることは明らかであるが,そうした共演者のサポートもあって,Dave Catneyは本当にいいピアノを聞かせているのだ。
そして,最後のKurt Weill作"Lost in the Stars"では自身のピアノをバックに,ヴォーカルを聞かせて,歌手としてもなかなかいけていたところを聞かせる。これはやはり見逃すには惜しいアルバムであり,記憶に残すべきピアニストであったと思う。星★★★★。
Personnel: Dave Catney(p,vo), Marc Johnson(b), Peter Erskine(ds)
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