Piazzolla芸術極まれりと思えるハイ・テンションのライブ
"Tristeza de un Doble A" Astor Piazzolla y su Quinteto Tango Nuevo (Messidor)
私はAstor Piazzollaの熱心な聞き手という訳ではないが,それでも彼の"Tango: Zero Hour"には心底痺れているのは事実である(同作に関する記事はこちら)。それがあまりに物凄い緊張感を持った音楽であるため,そんなしょっちゅう聞こうとは思わないのだが,先日,いつもお邪魔している新橋のテナーの聖地,Bar D2で突然この作品がプレイバックされて,マスターにまたもチャレンジされたって感じになってしまった(笑)。とにかく,このアルバム,冒頭の22分に及ぶタイトル・トラックが強烈で,正直言って,これ一曲のためだけに手に入れる価値があると感じてしまった。ということで,いつものように,私が廃盤となっている本作の中古盤を求めてネットを徘徊の上,クリックして発注したのであった(爆)。
そして,海外のセラーから届いたこのアルバムを改めて聞いたのだが,アルバム全体を通じて素晴らしい出来であることは紛れもない事実であるが,それでも本作はタイトル・トラックこそが白眉と言ってもよいだろう。Piazzollaのソロからアンサンブルに転じていくが,ここで聞かれるPiazzollaのソロを名演と言わずして何と言うか?という感じである。それは聴衆の熱狂的な反応からも明らかだろう。
更に,バンドとしての緊密性も高く,いつものようにテンションが高い。本作が吹き込まれたのは"Tango: Zero Hour"と同年ということになるが,この年,Astor Piazzollaの創造力はほとんどマキシマムになっていたと思わざるをえない傑作ライブ。いやいや,それにしても凄いや。ってことで,星★★★★★しかあるまい。こんな作品が3年前に国内で再発されても,今や入手困難というのは悲しいねぇ。まぁ,大した枚数も売れないのだろうが,こういうのは文化遺産として常に聞けるようにしておく必要があると思うなぁ
Recorded Live at Konzerthaus, Vienna in November 1986
Personnel: Astor Piazzolla(bandoneon), Fernando Suárez Paz(vln), Pablo Ziegler(p), Horacio Malvicino(g), Héctor Console(b)
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コメント
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4月から仕事の関係上、ブエノスアイレスでの生活を始めるので、ピアソラのアルバムでも聞き込もうかと思います。参考にさせて頂きます。
投稿: カビゴン | 2016年3月23日 (水) 11時14分
こんにちは。「星五つ」有難うございます。本日も聴きなおします。
投稿: Bar D2 | 2016年3月23日 (水) 14時23分
カビゴンさん,続けてこんばんは。
ひゃ~,ブエノスアイレスですか。凄いですねぇ。是非本場でのタンゴもお楽しみ下さい。でもこんなテンションの高い音楽ばかり聞いていると,身体が持ちませんが(笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年3月23日 (水) 21時06分
マスター,こんばんは。星五つは当然でしょう(笑)。本当に凄い人たちでした。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年3月23日 (水) 21時07分