Oz Noyトリオ@Cotton Club参戦記
Oz Noyのトリオのライブを見に,コットンクラブに行ってきた。正直言って,私はOz Noyの演奏をほとんど聞いたことがない。じゃあなんで見に行くんだと聞かれれば,クーポンが出ていて安かったこともあるが,ベース:Jimmy Haslip,ドラムス:Dave Wecklというリズム隊に惹かれてのことと言っても,多くの人は納得してくれるはずである。
今回,ライブを見ていて思ったのは,随分変わったアレンジの曲が多いにもかかわらず,Dave Wecklが完全に「キメ」の部分をこなしていたところであった。この人の頭は一体どうなっているのかとも思えたが,1回リハーサルをすれば,大概の曲を叩けてしまうのかもしれないなぁと思ってしまうぐらい,ビシビシとタイトなドラムスで演奏を煽っていたのが凄い。
オーディエンスも正直,Dave Weckl目当ての人が相当いたようにも思えるが,Oz Noyはじゃあどうなのよと言えば,この人,超絶テクニックというほどではないが,ブルーズ感覚が強いギターを聞かせて,なかなか面白い。だが,私が今回ライブを見ていて思ったのは,ちょっとエフェクターを使い過ぎって感じだろうか。シークェンサーは使い過ぎ,ディレイもやや過剰な感覚があって,ギタリストとしての腕をもっと見せて欲しいなぁと感じていた私である。別に悪い演奏ではないが,いずれにしてもテクニックで勝負する人ではないという感じであった。昔の演奏はWayne Krantz的変態ファンクみたいなところもあったと思うが,今回の演奏には変態感はあまり覚えなかった私である。むしろ,エフェクターの使い過ぎ感によって,変態と思われるのではないかと思っていた。
リーダーがそういう感じなので,ついつい私の眼はJimmy HaslipとDave Wecklに向かったわけだが,Haslipは適切な助演ぶりでなかなかよかった。ブログ/FBのお知り合いのこうぞうさんの情報で,この人のベースは弦が逆張り(6弦ベースだったが,6弦が上に張ってある)になっているとのことで,確かにそうなっていた。昔,私がスペインでギターを買いに行った時に左利きの兄ちゃんが,普通の弦の張り方をしているギターを逆さまに抱えて,右手で逆張りのフレットを押さえながら,左手で完璧にメロディ・ラインを弾くのを見たことがあるが,Jimmy Haslipもそういうやり方でベースを弾くようになったってことなのかなぁと思っていた。それにしても一般的に考えると,絶対できないと思えるが,軽々とやってしまうというのが凄いよねぇ。
それに加えてDave Wecklである。前回,私が彼のドラミングを見たのはMike Sternのバンドだったはずだが,その時も「私が驚いてしまったのがDave Wecklが沈着冷静に見えて,その実は強烈なドラミングを「苦もなく」プレイする姿を披露したことである」なんて書いているが,今回もほとんど同じ印象である。普通にドラムスを叩いているように見えるのに,強烈なグルーブを生み出すこの人,やはり化け物である。
ってことで,ついついリズム隊にばかり気を取られてしまったが,ロック,あるいはブルーズ的なグルーブも示しながら,大いに聴衆を盛り上げた3人であった。CDを販売しながら,サイン会にも出てこないのは,サービス精神に欠けるなぁと思いつつ,演奏にはそこそこ満足して帰った私である。
多分,客席にいたのは坂本龍一だと思うのだが,教授は一体誰を目当てに来たのかなぁと興味深く見ていた私であった。
Live at Cotton Club on March 29, 2016 2ndセット
Personnel: Oz Noy(g), Jimmy Haslip(b), Dave Weckl(ds)
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