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2016年3月 1日 (火)

Stan Getzの未発表音源。抜群の安定感というか,はずさないねぇ。

"Moments in Time" Stan Getz(Resonance)

Moments_in_time本来であれば,同時期にリリースされたJoao Gilbertoとの共演盤を先に記事にすべきのような気もするのだが,Getz Quartetだけによる本作を先にアップしてしまうのが私の天邪鬼なところか(笑)。いずれにしても,ここでもいつものStan Getzと言うべき安定した演奏を聞くことができて嬉しくなってしまう。

いつものStan Getzなので,よく知られたスタンダードの演奏を,Getzのフレージングで紡いでいく感じであるが,その中で極めて異色に響くのがKenny Wheeler作の"The Cry of Wild Goose"だと思う。8ビートに乗っても,GetzのフレージングはGetzならではだと思わせるところが素晴らしい。異色ではあっても,Getzの音楽になっているのである。こういう音楽を見つけてくるところに,Getzの目配りのよさを感じさせる。

このブログにも何度か書いているが,私がGetzの魅力にはまったのは随分遅くなってからのことであり,それも多分40を過ぎてからのことのように思える。だが,年齢を重ねるにつれて,Getzの音楽は私にとってなくてはならないものとなってきていて,このアルバムをそうした私のニーズを見事に満たしてくれたと思う。

何分40年近く前の音源である。テープの状態は完璧とは言えないかもしれないが,十分聞けるレベルにはなっていて,これは嬉しい発見だったと言える。藤岡宇央氏によるカバー・アートもナイスである。ということで,Stan Getzのキャリアにおいては,ほかにもっと優れた作品はあるものの,これもファンは必聴と言ってよい作品。星★★★★☆。ジャケの作りの粗さが玉に瑕って感じか(苦笑)。

Recorded Live at Keystone Korner between May 11 and 16, 1976

Personnel: Stan Getz(ts), Joanne Brackeen(p), Clint Houston(b), Billy Hart(ds)

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コメント

私も、中年音楽狂さんも、このアルバムをだいたい同時にあげるというのは、異色な出来事かもしれません(笑)。

実はジョアン・ブラッキーン買いだったのですが、あまり前面に出てこず、この時期はやっぱりゲッツが主役だったんだなあ、というのが改めて分かりました。でもなかなかいい買い物をしたと思います。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

確かに私たち二人が同時期にこういうアルバムをアップするってのはかなり珍しいかもしれません(笑)。

結局のところ,Stan Getzという人は,目立ってなんぼみたいなところがあったのではないかと思いますので,バックの面々はなかなか個性は打ち出しにくいでしょうね。ここでのJoanne Brackeenもいつものような猛女って感じではないですしね(爆)。まぁ,そういうもんだと思って聞くべき音源だとは思います。

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