週末に楽しむには凄くいいと思えたRoberta Sá(週末じゃなくてももちろんいいが...)。
"Delírio" Roberta Sá(Som Livre)
最近,ブラジル系のアルバムを購入する機会に恵まれていなかった私だが,直感的にこれはよさそうだということでゲットしたのが本作である。私はブラジル音楽は結構好きだとしても,情報はブログのお知り合いの皆さんの情報に依存していることがほとんどだが,本作はジャケの感じでピピッと来たものだ(笑)。だっていかにもよさげな,ナイスなポートレートなんだもんなぁ。
正直言ってしまうと,一聴してこの人の声は私にはやや清楚に過ぎるかなって気がしないでもなかったのだが,繰り返し聞いていると,伴奏の心地よさ,そして曲の魅力により,このアルバムには彼女の声こそ相応しいと思えてくるから不思議なものである。
こういう音楽はサンバ・ノヴァと呼ぶそうだが,私にとってはMarisa Monte的な,私の好きなブラジル音楽,所謂MPBって感じである。結局私が好きなブラジル音楽っていうのは,Marisaはじめ,Maria Rita,Paula Santro,そしてAdriana Calcanhotto等の魅力的な女性ヴォーカルが多いが,彼女,そしてこのアルバムも完全にその系列に入ってしまった。
こういう音楽は週末の昼下がりに冷えたワインでも飲みながら,まったりしながら聞くと,丁度よいって感じかもしれないが,もちろんこれはいつ聞いても魅力的な音楽であることには間違いない(きっぱり)。昨年10月ぐらいのリリースなので,新譜扱いとさせて頂くが,直感を信じて買ってよかったと思えるアルバム。星★★★★★。いやぁ,ええですわ。
Personnel: Roberta Sá(vo), Alberto Continetntino(b), Jorge Heider(b), Armando Marcal(perc), Luis Barcelos(mandolin), Marcos Susano(perc), Rodrigo Campello(g, cavaco), Jon Luz(cavaquinho), Arthur Dutra(vib), Rodrigo Tavares(org), Leandro Braga(p), Everson Moraes(tb), Jaques Morenbaum(cello), Bernardo Couto(g), Ricardo Cruz(b), Chico Buarque(vo), Martinho Da Vila(vo), Antonio Zambujo(vo), Xande De Pirales(vo, banjo), Cacilia Spyer(vo), Anna Ratto(vo), Antonia Adnet(vo), Joao Cavalcanti(vo), Pedro Holanda(vo)
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