NYC最後の夜に見たMack Avenue Super Band
今回の出張もあとは帰国するだけとなった。週末はNorth Carolinaで一仕事こなし,先ほどようやくJFKに戻り,空港そばで一泊し,あとは飛行機に乗るだけである。とは言っても現地時間でも間もなく日付が変わろうとしているので,結構バテバテなのだ。
ともあれ,今回は仕事が結構きつかったにもかかわらず,NYC(マンハッタン)に3泊し,3日ともクラブに行ってしまった。我ながらよくやるが,最終日はさすがにダウンタウンまで出かける気力もなく,ホテルの近場でってことで,行ったのがBirdlandである。やっぱり55 Barとは違うねぇ(笑)。出演していたのがGary BurtonやChristian McBrideが参加するMack Avenue Super Bandである。彼らは昨年のデトロイトでのライブ音源はリリースしているが,私は未聴であった。Gary Burtonが管と共演というのはどうなのかと思っていたのだが,ライブを見て食わず嫌いはいかんと思ってしまった。実にいい演奏だったのだ。ハード・バピッシュだろうが,バラッドであろうが関係なく楽しめた。
Gary Burtonがいいのは当たり前だが,2管のFreddie HendricksとTia Fullerも実力十分,そしてバックを支えるChristian McBrideトリオのレベルの高いことよ。3人揃ってすごい実力だが,McBrideが聞かせたロング・ソロには本当に唸らされた。思い起こせば私がMcBrideを初めて知ったのは90年代初頭の在米中のことであり,まだティーン・エイジャーだったにもかかわらず,物凄いと思ったのだが,更に凄みを増したようにさえ思えた。これはトリオによるライブ盤を買わないといかんなぁ(苦笑)。
演奏時間がやや短めだったのは残念だが,$45のチャージの元は完全に取ったって感じである。つくづくNYCは素晴らしいと思った出張であった。
Live at Birdland Jazz Club on January 29, 2nd Set
Personnel: Gary Burton(vib), Freddie Hendricks(tp, fl-h), Tia Fuller(as, ss), Christian Sands(p), Christian McBride(b), Carl Allen(ds)
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