Apple MusicでGonzalo RubalcabaによるCharlie Hadenトリビュートを聞く。
"Charlie" Gonzalo Rubalcaba (5 Passion)
一昨年亡くなったCharlie Hadenとの共演歴を持つGonzalo Rubalcabaは,昨年Blue NoteでもCharlie Hadenに捧げるライブ演奏を行っているが,ダウンロード・オンリーながら,同主旨のアルバムもリリースしていたようである。昨年の後半リリースなので,新譜扱いとさせてもらおう。
この作品,Charlie Hadenのオリジナルをメランコリックに演奏していて,Charlie Hadenを偲ぶという印象が強く表れたものとなっている。詳細のメンツに関するクレジットはないが,ネット上での情報によれば,来日メンバーであるWill Vinson,Matt Brewer,Marcus GilmoreにAdam Rogersを加えたものらしい。せっかくいいメンツで,いい演奏をしているんだし,ジャケにはナイスなポートレートを使っているんだから,フィジカルな媒体で出せばいいのにと思ってしまうが,彼には彼の考え方があるのだろう。
いずれにしても,"Blue in Green"を除く全曲をCharlie Hadenの曲で構成し,かつ"First Song"で始まり,"Silence"で締めるって展開にはしびれるねぇ。とにかく試聴環境のある方は,一度お聞きになる価値ありの音源だと思う。クレジットは必ずしも正しいかはわからないが,上の情報が正しいとすれば,Charlie Hadenの代役としてのMatt Brewerの活躍は光っているし,いい音を出している。ダウンロードだけなので星はつけないが,見逃すには惜しい,かなりいい作品である。
Personnel: Gonzalo Rubalcaba(p),Will Vinson(as), Adam Rogers(g), Matt Brewer(b), Marcus Gilmore(ds)
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コメント
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これはこれは興味あるもの紹介有り難うございます。
全く知りませんでしたが・・・・手に入るアルバムがあれば良いですね。なにせ私のような老人は、CDなどのような手に取るモノでないと納得出来ないものですから(笑)。
投稿: 風呂井戸 | 2016年2月27日 (土) 10時24分
風呂井戸さん,おはようございます。
私も大人買いのターゲットど真ん中の中年オヤジですので,お気持ちはよくわかります(笑)。しかし,これは残念ながらダウンロード・オンリーのようです。ちょっともったいないなぁと思っています。でも一聴には値すると思います。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年2月27日 (土) 10時49分
こんにちは。このアルバム、知りませんでした。
早速、聴き始めています。期待を裏切らない、素敵な演奏です。
Gonzalo Rubalcabaは大好きだし、Charlie Hadenも大好きだし、このアルバムは私も物理的な媒体で買いたいところですね。Toshiyaさんがおっしゃるように、ジャケットも最高にイイ。アナログ盤を買って飾っておきたいくらいです。
投稿: サル | 2016年2月28日 (日) 09時58分
サルさん,こんにちは。
このアルバム,私もたまたま知っただけでしたが,見(聞き)逃さなくてよかったと思える作品です。
おっしゃる通り,このジャケであれば,アナログでフレームに入れたいって感じですよねぇ。商売っ気がないって言えばその通りですが,より多くの人に知られてよいアルバムだと思っています。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年2月28日 (日) 15時50分
CDがリリースされてから存在を知っての聴取となったので、かなり出遅れてしまいました。
Charlie Hadenの演奏と比べるのは酷とは思いますが、それでも現代味を加味した良い演奏だとは認識してます。特にadam rogersが素晴らしい!!
それにつけてもジャケは素晴らしい!!
TBありがとうございます。コメント内TBさせていただきます。
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64112381.html
投稿: oza。 | 2017年5月 4日 (木) 21時42分
oza。さん,おはようございます。リンクありがとうございます。
これって,ダウンロード・オンリーと思っていたら,媒体も出ましたね。このジャケなら,保有意欲をそそります(笑)。
いずれにしても,Hadenへのリスペクトが十分に出たナイスな作品だったと思います。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年5月 5日 (金) 10時27分