忙しい時にはこういう音楽も必要ってことで,「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集」
"J.S. Bach: Clavierbüchlein für Anna Magdalena Bach" Nicholas McGegan, Lorraine Hunt, David Bowles(Harmonia Mundi France)
最近,仕事やら付き合いで音楽をじっくり聞いている余裕がないのだが,そうした時には古楽が聞きたくなる私である。今日聞いていたのが,フランスHarmonia Mundiから出たこの小曲集である。どうしてこのアルバムを買ったのかは全く記憶にないのだが,91年リリースだから,おそらく在米中に買ったものと思われる。それから四半世紀を経過しているが,当時も何らかの理由でこういう音を身体が求めていたのかもしれない。
Nichols McGeganは英国の指揮者,チェンバロ奏者であるが,古楽(今や古楽だけではないが)の世界には英国にはJohn Eliot Gardinerという大物がいるから,Gardinerに隠れてしまうと,その影は決して濃いものとは言えない人のように思える。だが,こういう小曲集の場合,そんなことはどうでもよいし,Gardinerとは違って,正調古楽に徹している姿勢もいいのではないかと思う。
いずれにしても,妙に忙しい最近の生活に,74分間の潤いを与えてくれる音楽であった。やっぱり古楽はいいねぇ。一方で,こういう音楽が元々George Lucasが作ったSkywalker Soundで録音されているってのは無茶苦茶面白いよねぇ。
Recorded in September and November 1990
Personell: Nicholas McGegan(harpsichord, clavichord), Lorraine Hunt(vo), David Bowles(cello)
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