Lalah Hathawayのライブが心地よい
昨年暮れに来日して,Blue Note東京でクリスマス・ライブを行ったLalah Hathawayの新作である。父のDNAは偉大というか,Donny Hathawayの血を引き継いだ歌のうまさは昔からわかっていることだが,今回,父のヒット曲である"Little Ghetto Boy"で幕を開けると知り,慌てて購入してしまった私である。
もともと,本作はPledge Musicで資金集めをして,レコーディングを行ったものであるが,定常的にPledge Musicを使っていながら,これを見逃していたのは失敗だったなぁとまず反省したが,その冒頭に収められた"Little Ghetto Boy"を聞いて,父を想起させるに十分な歌いっぷりでまずはつかみはOKと思わせたところで,更に反省させられた私であった。
そして,全編を通じて,父,Donny Hathawayのライブ盤の持つテイストと同質のものを感じさせるナイスなグルーブは満足感が高い。私はこれまでもJoe Sampleとの共演盤も聞いているが,それよりもこっちの方がいいなぁと思わせるのはバックのグルーブの違いではないか。ただ,Joe Sampleとのアルバムも久しく聞いていない(それにしても,最近このフレーズが多いなぁ...)から,そちらも改めて聞いてみないといかんと思わせるには十分なアルバムである。
このアルバムを聞いて,Lalah Hathawayの魅力はこの人の声だろうなぁとつくづく思ってしまった。どちらかと言えば,ディープ・ヴォイスと言ってよいが,この声がグルーブ感たっぷりのバックに乗って歌うと,私のような中途半端なソウル音楽のリスナーでもまいってしまうのである。この音楽を聞いて,嫌いだと言う人はそうはいるまい。
"Little Ghetto Boy"がフェード・アウトしてしまうのには,「なんでやねん?」とツッコミを入れたくなるが,それでもこのアルバムにおける彼女の歌唱の心地よさの前では許すと言っておこう。今年最初のおすすめ作はこれにしよう。ってことで,星★★★★☆。こういうのを聞くと,ライブに行かなかったことを後悔してしまうなぁ。と言っても,日程的に絶対行けなかったけど(爆)。
Recorded Live at the Troubador and Firehouse Recording Studio
Personnel: Lalah Hathway(vo), Bobby Sparks II(key), Michael Aaberg(key), Lynette Williams(key), Erroll Cooney(g), James "J.Mo" Mozee(g), Eric "Pikfunk" Smith(b), Brian Collier(ds), Eric Seats(ds), Stacey Lamont Sydnor(perc), Jason Morares(vo), Dennis "DC" Clark(vo), Vula Malinga(vo), DJ Spark(DJ), Robert Glasper(key)
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