55 Bar連チャン参戦記(1):Fima Ephron Group
NYCに出張したのをいいことに,ライブに出没した私である。今年,これが最初のライブとなったが,到着したその日に食事の後駆けつけたのが55 BarでのFima Ephron Groupであった。私は昔からこの55 Barを結構訪れているが,場末感たっぷりの場所である。今もチャージは$15と安いものである。今回は客入りも大したことがなかったので,1/2セット通しで$15なのだから,安いものだ。
Fimaと言えば,Chris Potter Undergroundのベーシストだが,今回は親分抜きの3人にKevin Haysを加えた4人である。Undergroundと"Lift"を足して割ったような編成だが,私はKevin HaysとNate Smithの組み合わせに関心があった。
結論から言ってしまうと,クリポタがいないことにより,ややおとなし目の演奏だったと言えるだろう。もちろん,Nate Smithの叩き出すビートはファンク度高く楽しめたのだが,演奏はややルースなところも感じさせたと言えるだろう。十分変態とは言えるのだが,テンションはUndergroundより低いものだったのはちょっと残念。これは演奏のテンポがミディアムが多かったからだとも言えるが,ある意味クリポタの強烈さを感じさせる結果となった。
そうした中で,最後にやったのがStevie Wonderの"Higher Ground"だったが,これはかなり燃える演奏だった。この曲のテンポがちょうどいいと思わせるもので,最後の最後にぶちかましてくれたと思う。もう少しこういう感じがあっても良かったがわがままは禁物である。彼らをこういう編成で見られることが素晴らしいと思わなければならないな。
Live at 55 Bar on January 27, 1st/2nd Sets
Personnel: Fima Ephron(b), Kevin Hays(rhodes), Adam Rogers(g), Nate Smith(ds)
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