出張中に見た映画(16/01編):その4はやっぱりやめときゃよかった「進撃の巨人」後編。
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」('15,東宝)
監督:樋口真嗣
出演:三浦春馬,水原希子,石原さとみ,長谷川博己,桜庭ななみ
昨年の中国出張時に前編を見て久々の無星をつけたこの映画であるが,よせばいいのに米国出張の往路の4本目に見てしまった。見る前から想像はできていたが,これがまじでひどい。実写映画のくせに,巨人同士の格闘シーンなんて,アニメーションかっ!?と毒づきたくなる。ストーリーは無茶苦茶,映像も無茶苦茶,演技も演出も脚本も無茶苦茶となると,もう評価の範囲を越えている。
私も前編を見て,「この続きを見たいなんて気には絶対ならん」などと書きながら,結局時間つぶしとは言え,こんなしょうもないものに88分を費やした自分の浅はかさを反省した。興行的にも大失敗するのにはそれなりの理由があるってことである。こんなことでは,樋口が監督するらしい「シン・ゴジラ」の失敗も見えているようなものである。「シン・ゴジラ」ではいくら庵野秀明が総監督って言っても,樋口のようなイモにロクな映画が作れるわけがないと確信させるに十分な大愚作。そして,この映画のもう一つの決定的な問題は辻褄合わせとしか言えない愚劣なシナリオ。それらが相俟ったものであるから,これはくだらない。実にくだらない。星をつけるのも全く無駄。劇場で見ることも,DVD/BDで見ることも,TV放送されたものを見ることもすべては時間の無駄となると言い切ってしまおう。私の記憶からは即追放したくなる映画とさえ言いたくなるもの。
ちなみに,映画館やネットで見られる「シン・ゴジラ」の特報(予告編)を見れば,あんな予告編を作っているようでは...と多くの人が思うはずである。
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