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2015年12月28日 (月)

久しぶりに聞いた"Silk Degrees",それもアナログで(笑)。

Silk_degrees"Silk Degrees" Boz Scaggs(Columbia)

年末の休みに入って,何かと気ぜわしいのだが,今年のアルバム関係の回顧をしようと思いつつ,父から引き継いだアナログ・プレイヤーのカートリッジがどうにもいけていない状態だったので,手頃な値段のカートリッジを仕入れたこともあり,何枚かレコードを聞いていた。

そんな中で,今日記事にするのはBoz Scaggs最大のヒット・アルバムである本作である。私は以前,本作の国内盤LPを保有していたはずだが,後にCDで買い替え,その後,重量盤LP+ライブEP CDのオマケ付きという再発盤を気まぐれで買ったものである。その時もLPを再生できないわけではなかったのだが,私が学生時代から使っていたプレイヤーにも遂に限界がきていたので,ここ暫くはほとんどLPを聞くことはなかった。父の遺品のプレイヤーが実家に残されていたので,それを送ってもらってからはある程度,LPも聞けるようになっていたが,上述の通り,カートリッジの具合があまりよろしくなかった。

今の再生環境は決して人に自慢できるようなものではなく,アンプはDENONのAVアンプ(このボリューム・ノブの軽さにはどうしても馴染めない...)だし,スピーカーも小型のBOSE 101 Italianoでがあるから,以前使っていたような装置での音はもう出ないのはわかっている。だが,家族の手前,大音量で音楽を聞くわけでもないし,まぁいいやって感じなのである。そんな状態ではあるが,たまにLPを聞くときには,やはりCDとは違う手触りを楽しんでいる私である。

それはさておき,このアルバム,久々にアナログで聞いてみたが,やはりいい曲揃いである。今でもBoz Scaggsがライブをやれば,このアルバムからの曲と,"Middle Man"からの曲をやることからしても,彼のヒット曲と言えば,基本的にこの2枚のアルバムになってしまうのは仕方あるまい。

本作にはヒット曲が数々収録されているわけだが,そのどれもが魅力的であると認めた上で,私がこのアルバムの中で一番好きな曲はA面最後に収められた"Harbor Lights"なのだということを言っておきたい。こういうのを名曲と言うと私はずっと思っているし,終盤に聞かれるChuck Findleyのフリューゲルホーンのソロは,この曲の魅力を一段高いものに高める要素となっているのが素晴らしい。

そして,このアルバムが重要なのはTOTOの3人が集結して,その結成の契機となったことであろう。ここではまだSteve Lukatherのソリッドなギターは登場してこないが,彼らの魅力的なバックアップ(そして,David Paichのソング・ライティングへの貢献)があって生まれたナイスなアルバムであった。

来年で本作がリリースされて40年という事実には月日の流れを感じざるをえないが,私の中学あるいは高校生活において,このアルバムは本当によく聞いたアルバムであり,ちょいと大袈裟に言えば,私の人生において,結構重要な位置づけにある作品と言ってもいいだろう。そういう意味も含めて星★★★★★。

Personnel: Boz Scaggs(vo,g), Louis Shelton(g), Fred Tackett(g), Les Dudek(g), David Paich(key), David Hungate(b), Jeff Porcaro(ds, perc), Joe Porcaro(perc), Vincent DeRosa, Jim Horn, Paul Hubinon, Dick Hyde, Tom Scott, Bud Shank, Plas Johnson(horn), Chuck Findley(fl-h), Tony Terran(tp), Jim Gilstrap, Maxine Green, Augie Johnson, Marty McCall, Pepper Swenson, Carolyn Willis(vo)

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コメント

この頃のBoz Scaggsが好きです。
Silk Degreesは名盤ですね。

あとBOBBY CALDWELLも好きです。
2015年に出したアルバムCool Uncleも
ジジイなりにラップも取り入れて頑張ってる気がします。

AORがとにかく好きで、
スラップやチョッパーベースがベンベン言ってるやつが
特に好きっす。

Kさん,おはようございます。

Bozだけでなく,AORっていうのは,ある特定の世代以上には結構ファンが多いんだろうと思いますし,甘酸っぱい記憶を呼び起こす部分もあるのではないかと思います(笑)。

Bobby Caldwellの新作は聞いていませんが,先日も来日しておじさま,おばさまを痺れさせていったのではないかと思います。でも本国と比べると,チャージが違い過ぎますね(苦笑)。

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