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2015年12月19日 (土)

Muthspiel~Johnson~Bladeといういいメンツによるスタンダード集。

Real_book_stories"Real Book Stories" Muthspiel / Johnson / Blade (Quinton)

Wolfgang Muthspielという人はなかなか強烈な個性を打ち出せないで,中堅のまま行ってしまうのではないかと思わせたところに,ECMからのアルバムはManfred Eicherのプロデュースもよろしく,彼としては相当いい作品だったと思っている。そうは言いながらも,彼は結構佳作レベルの作品は残していて,本作もそんなアルバムと言ってよい。何せメンツが大変よい。後にデュオ・アルバムも作ってしまうBrian BladeにMarc Johnsonという組み合わせである。しかもやっているのはスタンダードばかりということで,まぁ悪くはならないだろうというものである。

これはオーストリアのQuintonレーベルから出たものだが,Muthspielは別レーベルと契約があったようなので,便宜上三者リーダーのような記載となっているが,実質的には共同プロデュースも兼ねたMuthspielのアルバムと言ってよいだろう。これがまたMuthspielらしい佳作なのだが,破綻はないが,かと言って痺れるような傑作アルバムって訳でもないっていうのが,この人らしい(笑)。

ライナーにもMuthspiel自身が書いているように,このようにスタンダードばかりに取り組んだアルバムは,この時点では本作が初で,おそらくその後もこの手のアルバムはあまりないのではないだろうか。そういう意味で,この人のジャズ的なルーツを探れるという意味もありそうである。

ただ,このアルバムも現在は廃盤のようで,デジタル音源で聞くしかないところであるが,本作の結構コストの掛かったジャケの質感は楽しみたいので,できればCDで保有したい作品ではある。まぁ,私がこのアルバムを購入したのは偏にメンツと曲目によるものであるが,なかなか味わい深いアルバムと言ってもよいだろう。星★★★★。

Recorded on March 12, 13 and 14, 2001

Personnel: Wolfgang Muthspiel(g), Marc Johnson(b), Brian Blade(ds)

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コメント

こんばんは。
相変わらず現物を探せていないので、細かいところについては確認できないものの、聴きやすいアルバムだったことは覚えています。いずれ、それだけだったのか、もっと深いところまで行けるのか、確認をしなければなりませんけれども。

確かに彼のアルバムではこういうスタンダード集は珍しいですよね。自分も他ではECMで知っているくらいですけど、まだ他にはこういうアルバム、なかったと思います、でも、早く聴きたいですね(汗)。


当方のブログアドレスは下記の通りです。
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2022/08/post-89e5b8.html

910さん,こんばんは。リンクありがとうございます。

>相変わらず現物を探せていないので、細かいところについては確認できないものの、聴きやすいアルバムだったことは覚えています。いずれ、それだけだったのか、もっと深いところまで行けるのか、確認をしなければなりませんけれども。

私の方は見つかりました(汗)。久しく聞いていないので,改めて聴いてみます。

>確かに彼のアルバムではこういうスタンダード集は珍しいですよね。

そうですね。大体はオリジナルで構成しているイメージがありますが,やはりこういう曲もたまにはいいと思います。

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