ブート音源で聞くJoe Lovano~Chris Potterによる「至上の愛」
クリポタことChris PotterはPat Metheny Unity Groupでの活動を一段落させた後,自分のピアノレス・トリオやDave Holland,Lionel Loueke,Eric Harlandらとのバンド(このメンツでレコーディングするとの情報もあったが,どうなったのか(でも私はLionel Louekeが苦手なんだよなぁ...))。
それはさておき,この夏のフェスティバル・シーズンに,なぜかJoe Lovanoとクリポタが組んだSax Supreme Quintetとして「至上の愛」を再演してしまうというプログラムがあったことは,クリポタのFacebookページでも明らかになっていた。どういう演奏をしているのか聞いてみたいと思うのが人情だが,あった,あった(笑)。ネットワークを徘徊していると,見つかるものである。私が聞いたのはFM音源をソースとするブートレッグであるが,これが2人のテナーの個性の違いを浮かび上がらせて非常に面白い。写真はクリポタのFBページからの拝借であるが,そもそもこの2人が「至上の愛」をやってしまうところが強烈である。
彼らのテナーを聞いているだけでも面白いのだが,唯一名前を知らなかったピアノのLawrence Fieldsという人がなかなかの実力を聞かせてくれていた。この人,Joe LovanoがDave Douglasとやっていたバンドのピアニストだったので,Lovano人脈ってことになるだろうが,侮れない実力派と聞いた。ベースはCecil McBee,ドラムスはJohnathan Blakeであるから,まぁ急造バンドだとしても,実力的には間違いないのである。
この音源そのものは国内のブート屋でも買えるものだが,探せばちゃんとタダで手に入るので,興味のある人は探しましょう(笑)。ちなみにやっているのは「至上の愛」全曲と"I Want to Talk About You"そして"Mr. P.C."というColtraneづくし。
Recorded Live at Jazz Middelheim, Antwerp, Belgium on August 14, 2015
Personnel: Joe Lovano(ts), Chris Potter(ts), Lawrence Fields(p), Cecil McBee(b), Johnathan Blake(ds)
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