2025年3月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト
無料ブログはココログ

« なんと"For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?"が再発されるそうである。 | トップページ | シリーズへのオマージュ感たっぷりの"Spectre" »

2015年12月12日 (土)

非常に懐かしいなぁ:"Jim Hall Live in Tokyo"

Jim_hall_live_in_tokyo_cd"Jim Hall Live in Tokyo" Jim Hall(Paddle Wheel)

なぜかはわからないのだが,私がジャズを聞き始めて間もない頃,Jim Hallのレコードを結構買っていた。その時はCTIのヒット作"Concierto"を買っていたわけではなく,"Jim Hall in Berlin"だのRed Mitchellとのデュオ盤だのを買っていたという若年寄ぶりである。そうしたアルバムに混じって,このアルバムのLPも保有していたのも懐かしい。高校生にしては不思議なチョイスである。

正直言って,高校生がこんな渋い音楽を聞いていてはいかんと言ってもよい演奏ぶりであるが,私がジャズの世界へどっぷりつかる入口となったアルバムであった。更にディープな世界へ入り込んでいったのは浪人中に通っていたジャズ喫茶であったことは間違いないが,それでも懐かしいのである。

そんなアルバムを私が手放して久しいのであるが,今回,キング・レコードの廉価盤シリーズの1枚としてリリースされたので再度の購入となった。本CDにはオリジナルのLPには収録されていなかった"Concierto de Aranjuez"が収録されていて,それは私は初聞きとなったわけだが,まぁあるに越したことはないとしても,LPの印象が刷り込まれている私としては,別になかったとしても気にしなかっただろう。

そして久しぶりに聞いたが,"Twister"は今の耳で聞いても,Jim Hallとしては異色の演奏と言えるものであり,"St. Thomas"もかなりアグレッシブな演奏(鉄道唱歌の引用は余計だが...)であり,単に渋いだけのギタリストではなかったことはこういうところで明らかになると思う。また,共演のDon Thompson,Terry Clarkeは今でこそお馴染みのメンツであるが,その当時はまだまだ知っている人は少なかっただろう。それでも見事なバックアップぶりで,前から実力は十分であったということを改めて感じさせる演奏であった。ということで,星★★★★。

Jim_hall_live_in_tokyo_lpいや~,それにしてもやっぱり懐かしかった。ジャケはどうなんだろうねぇ。再発版のいかにもAndy Warholが書いたKenny Burrell盤もどきのイラストより,オリジナルの写真の方が私は好きかな(どっちにしても売れそうにないが:爆)。

Recorded Live at 中野サンプラザ on October 28, 1976

Personnel: Jim Hall(g), Don Thompson(b), Terry Clarke(ds)

« なんと"For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?"が再発されるそうである。 | トップページ | シリーズへのオマージュ感たっぷりの"Spectre" »

ジャズ(2015年の記事)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

この盤は懐かしいですね。私もアナログを所有していましたが、今回CD化にともない入手したクチです。
とんでもなくテクニカルなプレイをしているにも関わらず、そんなことを微塵にも感じさせない職人技にあらためて驚いています。
確かにジャケットデザインは、アナログのほうがインパクト大でした。

というわけでTBお送りいたしました。

奇天烈音楽士さん,こんにちは。TBありがとうございます。

おっしゃる通り,Jim Hallって技を技と思わせないところがありますね。だからこそ,Pat Methenyも尊敬しちゃうんだと思います。もう一度彼の音楽にはちゃんと対峙しないといけないなぁなんて思っています。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 非常に懐かしいなぁ:"Jim Hall Live in Tokyo":

» JIM HALL / LIVE IN TOKYO(2015年) [奇天烈音楽館 Strange Kind of Music]
Musician●Jim Hall(guitar)Title●Live In Tokyo(2015年)■HMVより購入コンテンポラリー系ギターの始祖、Jim Hallの「Live In Tokyo」が完全版として再発売されたので早速入手しました。1976年10月28日、中野サンプ... [続きを読む]

« なんと"For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?"が再発されるそうである。 | トップページ | シリーズへのオマージュ感たっぷりの"Spectre" »