2015年の回顧:ライブ編
昨今はApple Musicの利用により,CDの購入枚数が減少していることは既にこのブログにも書いた通りであるが,その反動と言うべきかもしれないが,近年ライブに通う回数がどんどん増えてきている。昨年は22本だったが,記事としてアップしていないものもあるが,今年も22本と,全く同じペースであったことにはちょっと驚いてしまった。
そんな中で,今年行ったライブの満足度は総じて高かったと思うが,その上位に入るものを選ぶとなるとなかなか悩ましい。個人的に嬉しかったのは,Mehlianaで来たBrad Mehldauと直接会話できたことだったが,演奏ももちろん楽しめたことは言うまでもない。だが,音楽的な質という点でそれ以上に評価したかったのがLizz Wrightである。彼女の新作アルバムも素晴らしかったが,客入りがイマイチでも,全く手抜きのない歌唱,演奏で,素晴らしいライブだと思えた。
今年はLizz Wrightで決まりかなとも思えたが,その後に行ったFred Herschのソロがまた泣かせるライブであった。Fred Herschの近年の充実ぶりは,彼が一時期長期間に渡る昏睡状態にあったことが信じられないと思わせるほどであるが,今回のソロも極めて美的なセンスに満ちた素晴らしいライブであった。中国出張から直接会場に駆けつけた甲斐があったというものである。
掲載した写真は必ずしも,私が行った時のものではないが,雰囲気ってことで。その他にも記憶に残るライブは多数あったが,今年を代表するのであれば,上記の3つということになるだろう。尚,訳あって記事にはしなかったが,Paul McCartneyの元気さは彼の年齢を考えると異常だよなぁと思っていた。年齢という意味ではLee Ritenourと来た80過ぎのDave Grusinも矍鑠たるものであり,彼もある意味,化け物である。それに比べてDeodatoは...ってことで,今年最悪だったのはDeodatoであることは間違いない事実である。
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